社会
Posted on 2026年06月14日 18:00

弘道会・十一代目稲葉地一家が「盃直し」を挙行

2026年06月14日 18:00

 大安吉日の5月24日、三重県津市の四代目弘道会傘下組事務所で十一代目稲葉地一家の盃直し儀式が執り行われた。約10年に及んだ分裂抗争でヒットマンを複数輩出し、敵対組織の切り崩しにも奔走した組織の新たな船出に密着した。

 儀式に先駆けた同13日に、松山猛前総長から林雅志総長への代目継承が発表された。先代の松山前総長は稲葉地一家には残らず、四代目弘道会舎弟頭に専念すること。また、同日付で林総長が弘道会直参に昇格したことも明らかになっていた。

 当日、会場前には早朝から愛知、三重、兵庫などの各県警の捜査員が大挙していた。山口組事情に詳しいジャーナリストが言う。

「稲葉地一家は幕末から続く名跡であるだけでなく、15年からの山口組分裂抗争においても、常に最前線で体を張り続けた武闘派組織です。そのため、当局の注目度も高かったのでしょう。20人以上の捜査員が警戒に当たっていました」

 儀式が開始される午前10時までには、弘道会・南正毅若頭を筆頭に同会最高幹部らが見届け役として会場入りしていた。また、同儀式の媒酌人を務めたのは、六代目山口組直参の八代目奥州会津角定一家・上野真慶総長であった。同じく六代目山口組直参の六代目早野会・鈴川驗二会長も列席した。

 先のジャーナリストによると、

「弘道会の竹内照明総裁と野内正博会長は、外せない所用があり出席できなかったそうです。鈴川会長と上野総長ですが、六代目山口組関連の盃儀式における新しい媒酌人候補として昨年から育成中であり、このところ二次団体の盃直しなどにもブロックの垣根を越えて出席し、先達から媒酌の作法を学んでいたそうです」

 儀式は兄舎弟盃、親子盃の順に進み、11時過ぎには滞りなく終了。今回の“ゲスト”とも言える鈴川会長と上野総長が、まず会場を後にする。新生・稲葉地一家の組員、弘道会最高幹部らが見送り、両名は帰途に就いた。ややあって12時頃、南若頭ら弘道会執行部の面々の退出が始まった。林総長は組員の先頭に立って出席してくれたことの礼を述べ、ひとりひとりを丁寧に見送っている。

 また、のちの取材で林総長を支える最高幹部も判明。以下にその陣容を記す。

若頭 平野孝
征舎弟頭 岡輝智
本部長 井上光正
舎弟・事務局長 芝田禎
若頭補佐 山崎修
若頭補佐 太田泰仁
若頭補佐 水野勝由
(敬称略)

 弘道会は昨年9月に野内会長が四代目を継承し、新体制が動き始めた。今年3月にはその野内会長が六代目山口組幹部に昇格。より重責ある立場になったばかりだった。

 松山舎弟頭と新当代の林総長、ひいては新生・稲葉地一家には、四代目弘道会の発展に、一層の尽力が求められるだろう。

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