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記事全文を読む→プーチン大統領が再び暗殺に怯えて逃げ込んだ黒海近く「地下深くの堅牢シェルターを転々と」位置情報確認も遮断
ロシアのプーチン大統領が再び、暗殺危機に怯えている。
イギリスの「フィナンシャル・タイムズ」が報じたところによれば、ロシアの高官警護当局、連邦警護局は最近、大統領周辺の警護を大幅に強化したという。その理由は、プーチン大統領が一段と暗殺への危機感を強めているからだ。
そこには「三つの現象」が関係している。
第一は、ロシア軍当局が公表した爆弾テロだ。4月半ば、首都モスクワから約8000キロも離れた、中国国境に近い極東ハバロフスク州の軍兵舎内で発生した爆弾テロで、ロシア軍関係者1人が死亡、数人が負傷したという。
爆弾は兵舎内郵便受けに仕掛けられ、郵便物を回収しようとした兵士らが犠牲になった。
「このテロで本当に狙われたのは『ブチャの虐殺者』として知られる、ロシア軍司令官アザトベク・オムルベコフ少将だったのではないか、といわれています」(軍事アナリスト)
ウクライナ侵攻初頭の2022年、ウクライナのキーウ近郊ブチャで、ロシア軍が民間人約1400人を殺害する事件「ブチャの大虐殺」が起きた。民家の地下室などで、両手両足を縛られ切断された、子供を含む男女の多数の遺体が見つかるなど、その凄惨さは国際社会から激しく非難された。
「4月のハバロフスクでのテロで、オムルベコフ少将がどうなったかという報道はないため、難を逃れた可能性はあるでしょう。しかしブチャの大虐殺から4年、しかも厳戒態勢の兵舎内でのテロに、プーチンやオムルベコフ少将らが震え上がったのは言うまでもありません」(前出・軍事アナリスト)
プーチン大統領に厳戒態勢の強化を決断させた第二の事件は、ウクライナの「クモの巣ドローン作戦」だという。
2025年に展開されたこの作戦では、ウクライナがドローン117機を飛ばし、ロシア奥地にある軍空港で爆撃機41機を破壊した。
第三は今年1月、アメリカによるベネズエラのマドゥロ大統領「電撃拘束作戦」だ。日本の公安関係者が言う。
「アメリカとイスラエルによるイラン攻撃でイラン最高指導者ハメネイ師が暗殺されたのも、プーチンには大ショックだった」
料理人や警護員ら側近スタッフの自宅に監視カメラ設置
以上の三事件から、プーチン大統領は改めて自らへの暗殺テロを恐れ、警備の厳重化と大統領周辺情報の秘匿性を高めるに至った。欧州メディア関係者が明かす。
「プーチンはまず、昨年から公の席に出ることを極力、減らしました。日常的に世話を担当する料理人、警護員などのスタッフの自宅には監視カメラが常備され、さらに位置情報での場所確認を恐れて、スタッフの携帯電話やインターネットの使用を禁止した。他からの接触にも大きな制限を設けているといいます」
従来、自宅や別荘としていた場所にはいっさい寄り付かなくなった。代わりに、黒海に面した比較的温暖とされるクラスノダール地方の、地下深くにあるシェルターに潜伏。アメリカのバンカーバスターでも破壊不可能なほど深く堅牢に作られたものだといい、ここで執務に従事。それも一カ所ではなく、複数の場所を転々としているというのだ。
かくしてプーチン大統領の用意周到さが勝るのか、それとも暗殺を目論むテロ部隊が、狂気の戦争犯罪人を追い詰めるのか。暗闘はまだまだ続きそうである。
(田村建光)
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