政治
Posted on 2026年04月18日 18:00

「親ロシア集会」主催者が憤怒告発!日本維新の会「大ウソ釈明」の弱腰

2026年04月18日 18:00

 ウクライナ東部のドンバス地方では2014年から紛争が勃発し、多くの民間人が犠牲になった。この地の復興と人道支援を目的とした集まりが、政権与党のウソによって「親ロシア集会」に塗り替えられ、主催者が「詐欺師」に仕立て上げられようとしている。

 マスコミ各社が日本維新の会の不祥事を報じたのは4月1日のことだった。その見出しを引用したい。

〈反ウクライナ集会に国会一室提供=維新、池畑議員を厳重注意〉(時事通信)

〈議員会館でウクライナ侵攻を支持する集会 部屋を予約した維新議員は出席はせず〉(テレ朝NEWS)

 事の発端は3月27日、衆議院第一議員会館の第6会議室で行われた集会だ。会場にはロシアが侵攻開始後の22年9月に、一方的に併合を宣言した「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の旗が掲げられ、在日ロシア大使館のクズネツォフ公使参事官が「ウクライナ危機」について講演を行ったのだが、これが物議を醸す。

「国の重要な施設である議員会館で、ロシアを支持する集会を開いたことをウクライナ大使館が問題視。外務省を通じて日本維新の会に抗議を行ったところ、党の中司宏幹事長が大使館に駆けつけて謝罪したそうです」(永田町関係者)

 議員会館の会議室は日本維新の会の池畑浩太朗衆院議員の名で予約されていた。池畑議員は3月31日、SNSの「Ⅹ」にて、以下の釈明文を投稿した。

〈本件は、私の知人から「拉致問題に関する映画関係者によるイベントである」旨の説明を受けたました(※原文ママ)。実際のイベント登壇者やそこで取り扱われる内容を承認しないまま、知人の会議室予約依頼に応じてしまったのが実態です〉

 池畑議員は親ロシア派の工作員にでも騙され、議員会館の会議室を提供してしまったのか。そんな風説も広まり、この投稿には、〈あなたを騙し討ちにした知人を名誉毀損なり法律で訴えるべき〉といったコメントが寄せられていた。

 池畑議員の説明により、「詐欺師」のレッテルを貼られたのが、集会を主催した日露善隣協會会長で歴史家の田中健之氏だ。本人が会の趣旨を説明する。

「14年のユーロ・マイダン革命(※ウクライナで起きた反政府抗議運動。キーウの独立広場で市民らと軍、警察が衝突して多くの死者を出す。親ロシアのヤヌコビッチ大統領が失脚した)をきっかけに、ドンバス地方では反革命派と親ロシア派の勢力が、ドネツク共和国とルガンスク人民共和国を設立。以降、ウクライナ政府軍によるジェノサイドが行われてきました。政府軍は病院や孤児院にクラスター弾を撃ち込み、1万4000人以上が亡くなりました。主に被害に遭ったのは子供や老人で、攻撃は今も続いています。昨年9月、私はロシアからのルートで現地を公式訪問しました。政府から切り捨てられた“棄民”たちの悲劇を少しでも多くの人に知ってもらいたい。そんな気持ちで会を企画したのです」

 集会の正式名称は「ドンバス公式訪問報告会」。田中氏は「反ウクライナ集会でも親露派集会でもない」として、こう続ける。

「政治思想や信条を問わず、幅広い層の方たちがこの問題に関心を持ってくださり、会議室の定員66名に対して200人以上の方にお越しいただきました。減税日本・ゆうこく連合代表の原口一博氏、現厚生労働副大臣の仁木博文氏、そして北方領土をめぐりロシア大使館前で街宣活動を行っているような、“反ロシア”を掲げる右翼界の重鎮の姿もありました。これを親露派の集会と断定するのは無理がありますし、報告会の中で現ウクライナ政権を批判するような発言は一切ありませんでした」

 池畑議員に会議室の予約を依頼した「知人」は田中氏ではない。ジャーナリストで政治評論家の篠原常一郎氏だ。

 FNNプライムオンラインの記事によれば、池畑議員に、

「拉致問題に関する映画の試写会をしたい」

「ドネツクの桜をみる会の寄付を集めたいから口座を作ってくれ」

 などと依頼したとされているが、篠原氏本人に話を聞くと、「事実無根」と否定してこう続ける。

「田中氏から相談を受けて、20年近くの付き合いがある池畑議員の事務所を訪れたのが3月5日。その時、はっきりと会の趣旨を説明し、『ドンバス訪問報告会』との表記もはっきり伝えました。そのやり取りはフェイスブックのメッセンジャーに残っています」

 証拠はある。しかし、なぜ池畑議員はすぐにバレるウソをついたのか。

「まずご理解いただきたいのは、私と日本維新の会との関係です。今でも党内には仲間と呼べる人間が大勢いますし、馬場伸幸前代表も知らない仲ではありません。池畑議員とも彼が秘書だった頃からの付き合いで、私のことを『兄貴』と呼んでくれるような間柄だったから、彼に会議室の予約をお願いしたんです。ひとつ確実なことは、池畑議員が独断で会議室を予約したわけではないということ。党内でそれなりの立場がある人間からきちんと了承を得ているはずです」(前出・篠原氏)

 会議室の使用について、池畑議員が「大ウソ釈明」を行ったのは、党執行部の意向が関係しているのだろうか。なぜ虚偽の説明を公に発信したのか。池畑議員の事務所に質問書を送ったが、期日までに返答は得られなかった。

 今回の件で「拉致問題」をダシに使われたことに、篠原氏は憤慨する。

「私は長年、ライフワークとして北朝鮮による拉致問題に取り組んできました。被害者救出に向けた啓発活動として、横田めぐみさんを主人公にした映画『めぐみへの誓い』(21年公開)の海外普及のお手伝いをさせていただき、この作品でメガホンを取った野伏翔監督と『脱北者をテーマに次回作を作ろう』と話していたんです。池畑議員にお手伝いを依頼したのは、この映画の制作費を集めるための口座作りです。口座の件は断られましたが、なぜドンバスの一件と拉致問題を結びつけてウソの説明をしたのか。もはや私だけの問題ではありません。今回の維新の会の対応で、この活動に関わるすべての人たちの顔に泥を塗ったのです」

 最後に、田中健之氏はこう話す。

「ウクライナ大使館から抗議を受けた時、なぜ維新の会はろくに調査も議論もせずに、白旗をあげて『騙された』とウソの釈明をしたのか。報告会はオープンで民主的な会合でした。政権与党が民主主義を封殺するなどもってのほか。どれだけ多くの人に不安と動揺を与えたか、自覚してほしいですね」

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