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記事全文を読む→サッカーW杯「優勝候補3強」に何が起こるかわからない「時差・気候・移動距離・ハイブリッド芝」
サッカー日本代表は5月31日の壮行試合だったアイスランド戦を終え、いよいよ自前キャンプ地であるメキシコ・モンテレイに出発する。そして6月8日に大会期間中のベースキャンプ地となるアメリカ・テネシー州のナッシュビルに移動し、オランダとの初戦を迎える。
各国の登録メンバー26名が次から次に発表され、早い国は既に北中米に移動してキャンプを張っている。あとは6月12日の開幕戦を迎えるばかりだ。
では、今大会の優勝候補はどこか。絶対的な本命はいないが、FIFAランキング1位のフランス、前回優勝のアルゼンチン。2024年EURO(欧州選手権)優勝のスペインが3強といえる。この3強を追うのがイングランド、ポルトガル、ブラジル、オランダといったところだろう。
フランスはディディエ・デシャンが2012年に監督に就任して2018年ロシアW杯優勝、前回のカタールW杯準優勝と、確実に結果を残してきた。デシャン監督はW杯通算14勝で、歴代最多のシェーン監督(西ドイツ)の16勝にあと2と迫っている。
今回のフランスは、圧倒的なタレント軍団。キリアン・エムバペ(レアル・マドリッド)を筆頭に、チャンピオンズリーグ連覇を達成したパリ・サンジェルマンのエースであるウスマン・デンベレ、左サイドの仕掛人ブラッドリー・バルコラ、20歳の若いザイール・エメリがいる。さらにレアル・マドリッド不動のボランチであるオーレリアン・チュアメニ、成長が著しく世界的なプレーヤーに成長したミカエル・オリーズ(バイエルン・ミュンヘン)など、強豪チームの中心選手ばかりだ。
デシャン監督は今大会を最後に退任することを表明しているだけに、有終の美を飾りたいところだ。
2連覇を目指すアルゼンチンは相変わらず、リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)のチーム。38歳のメッシをどう生かすかだ。それでもマック・アリスター(リバプール)、エンソ・フェルナンデス(チェルシー)、デ・パウル(インテル・マイアミ)など世界的な選手は健在で、南米予選では圧倒的な強さで1位突破している。前回大会に出場した若手が、4年経って成長しているのも大きい。
慣れていないチームは苦労する
スペインはルイス・デ・ラ・フエンテ監督が就任して、サッカーが変わった。徹底したポゼッションサッカーから、現代サッカーを取り入れ、臨機応変にショートカウンターを仕掛けるようになった。
注目はラミン・ヤマル(バルセロナ)と、ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)の両翼だ。特に18歳のヤマルは次代のスーパースター候補として注目されている。
中盤にはペドリ(バルセロナ)、ロドリ(マンチェスター・シティ)などしっかりした技術を持った選手が多く、ボールを繋げるだけでなく、簡単に失うこともない。そこにハイプレスからのショートカウンターが加わり、攻撃に幅が出てきた。
フエンテ監督は24歳以下で参加した東京五輪のスペイン代表監督だった。その時のメンバーがチームのベースになっているだけに、選手との関係はうまくいっている。
ただ、今回のW杯は参加国が32から48に増えただけでなく、初めての3カ国共催。時差もあれば南北では気候も違うし、移動距離も長くなる。さらに人工芝やハイブリッド芝のスタジアムが多く、慣れていないチームは苦労する。何が起こるかわからない大会になるだろう。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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