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記事全文を読む→8回逮捕でようやく医師免許剥奪「性犯罪常習犯」でも診察を続けられる医師の「異常な特権」
精神を病んだ女性患者への性的暴行、強制わいせつを繰り返した東京都新宿区の精神科医の医師免許がようやく剥奪された。厚生労働省は7月15日、医道会医道分科会の答申を受けて、医師4人と歯科医師2人の免許取り消しなど、合計15人への行政処分と7人への行政指導を決めた。そのひとりが伊沢純医師だ。
医師免許を取り消された4人の行状はどれもひどい。伊沢医師は2008年に無診療でリタリン処方を乱発、医師法違法で逮捕されてからというもの、患者への性的暴行や強制わいせつ、クリニックが入るビル従業員への暴行などの容疑で、8回も逮捕されているという。ところが医師法違反が発覚してから18年間、医師免許は剥奪されてこなかった。
リタリンは「うつ病」や「難治性うつ病」の治療薬として広く処方されてきたが、伊沢医師ら一部の医師が、インターネットで違法処方を繰り返したことで乱用が社会問題化。伊沢医師のクリニックには1日100人以上、リタリンを求める患者が殺到していた。
これを受けて製造販売元のノバルティスファーマ社は2007年10月に「うつ病」「難治性うつ病」の適応を削除し、睡眠障害「ナルコレプシー」への処方のみに制限。うつ病患者が治療薬を処方されなくなるという実害が出たのに、法をおかした医師はそれでも医師免許を剥奪されず、18年間も診察を続けた上に患者への性犯罪を繰り返した。医師の「特権階級」が常軌を逸しているのだ。
女子便所を盗撮した変態医師は「医業停止4カ月」のみ
ほかに医師免許取り消しとなったのは、実母を殴って死なせた奈良市の古河辰之医師。ラオス人民民主共和国内で複数の女児に陰部を露出させるなどし、タブレット端末でわいせつな姿を動画撮影していた東京都江東区の徳田祥平医師。ラオスへの入国を繰り返し、同じ女児のわいせつ動画を複数回にわたって撮影していたというから悪質だ。
このほか、自身が経営する奈良県内の医療機関、介護施設で診療報酬の不正請求と従業員への賃金未払いを繰り返し、従業員に暴行を加えていた千葉県内の医師(名前非公表)も免許取り消しとなった。
勤務していた名古屋市内のリハビリテーションセンター附属病院の女子便所に小型カメラを仕掛け、女性患者や女性職員の排便・排尿シーンを盗撮していた愛知県春日井市の変態男性医師は、顔も実名も公表されないばかりか、医業停止4カ月という大甘処分だ。
われわれ下級国民が人身事故でも起こそうものなら、名前も住所も顔も晒されるというのに、医者であれば詐欺や性犯罪を繰り返しても「プライバシー保護」で名前も顔も隠される場合がある。春日井市の変態医師は医業停止4カ月の処分が解ける12月から、日本のどこかで診察と称して女性患者の体を見ながら、再び医師特権を貪るのだろう。
(那須優子/医療ジャーリスト)
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