スポーツ
Posted on 2026年07月13日 11:30

サッカー日本代表「森保一監督が半年限定の続投」に何の意味があるのか…大事な「国際Aマッチデー」を捨てる「とんだ茶番」

2026年07月13日 11:30

 2026年サッカー北中米W杯で日本代表の指揮を執った森保一監督が、日本サッカー協会から半年間という短期での続投要請を受け、受諾したのではないかといわれている。これが本当なら、とんだ茶番としかいいようがない。

 日本サッカー協会は、アジア杯サウジアラビア2027(1月7日~2月5日)までの指揮を森保監督に打診し、このオファーを受け入れる意思を固めたという。アジア杯で優勝すれば森保監督続投で次のW杯を目指す、という条件付きならわかる。ところがアジア杯で優勝しても、来年3月の国際Aマッチデーからは新監督が指揮を執るという。では森保監督の半年契約には、何の意味があるのか。

 今年の秋から、国際Aマッチデーの仕組みが変わる。これまでは9月、10月、11月、3月、6月にそれぞれ2試合が組まれることが多かった。海外組が多い日本代表は、全員揃うのが1試合目の2日前というのがほとんどで、中3日で2試合目があり、集中した全体練習ができなかった。

 ところがFIFAは選手の移動や疲労を考慮して9月、10月の国際Aマッチデーを統合。9月末から10月にかけて4試合できる日程に変更した。現に日本代表の日程では9月24日、28日、10月1日、5日と4試合を予定している。単純計算で、2週間は一緒にいられることになる。

スタートから半年は非常に重要な時期なのに…

 つまり新監督を招聘できれば、この9月、10月の国際Aマッチデーでは自らの考えや戦術を浸透させる時間ができる。しかも4試合は親善試合であって公式戦ではないから、思い切った選手起用ができる。新監督にとっては、大事な国際Aマッチデーになるのだ。
 さらに11月の2試合を挟んで、来年1月のアジア杯に挑戦。現在のアジアレベルを確認するだけでなく、ライバル国との対戦もある。目標は優勝しかない。そんなプレッシャーの中で、どうやって勝ち進むのか。新監督の手腕が問われる大会であり、スタートから半年は非常に重要な時期になる。

 なのに森保監督を半年間だけ続投させるというのは、意味がわからない。まさか、過去に森保監督がアジア杯で準優勝(2019年)、ベスト8敗退(2023年)と優勝できなかったことから、もう一度チャンスを与え、有終の美を飾らせようとしているのであれば、アマチュア的な発想だ。

 そもそもW杯では、決勝トーナメント1回戦のベスト32で敗退。前回大会のベスト16よりも後退した。百歩譲って前回と同じ決勝トーナメント1回戦敗退と考えても、進歩がなかったということになる。そうした結果を残した監督がわずか半年とはいえ、続投するのはいかがなものか。
 4年後のW杯に向けて、日本代表の強化が半年遅れるということになると思うのだが…。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    エンタメ
    2026年08月10日 06:30

    「青春18きっぷ」の販売枚数が落ち込んでいる。2023年度は約62万枚だったが、2024年度は約42万枚、2025年度は約24万枚と右肩下がり。およそ2年で6割減という数字は、長年の定番商品としては異例である。2024年冬に行われた利用方法...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク