社会
Posted on 2026年08月31日 07:00

「日本ではもう稼げない」最大勢力ベトナム人労働者が続々帰国する「日本離れ」の深刻な近未来

2026年08月31日 07:00

「もう日本では稼げない」
 そんな空気が今まさに、ベトナム人の間で広がり始めている。
 ベトナム政府は9月10日から、海外で不法滞在を続ける自国民への罰則を強化する。8000万~1億ドン、日本円で約48万~60万円という高額な罰金が科される可能性があるのだ。
 これを前に、日本の入管には帰国を希望するベトナム人が続々。入管庁も「現場感として、出頭してくるベトナム人不法滞在者の数が増えている」としている。

 問題は不法滞在者の帰国だけではない。むしろ日本にとって深刻なのは、これから日本を目指すベトナム人まで減ってしまうことだ。
 現在、日本ではベトナム人が外国人労働者の中で最大勢力となっており、製造業や建設、介護、農業、食品関連など、人手不足に悩む現場を支えている。
 一方、ベトナムでは経済成長が続き、日本で働くメリットは以前ほど絶対的なものではなくなった。そこに円安が追い打ちをかける。

 事実、2026年上半期には、日本向け技能実習生のビザ申請が、前年同期比で30~50%減った、との報道もある。日本は2027年から技能実習に代わる「育成就労制度」をスタートさせ、今後も外国人労働者を受け入れる方針だ。

「外国人から選ばれる国」でなければならない

 技能実習制度をめぐっては、低賃金や長時間労働、転職の難しさなどが問題視されてきた。新制度では外国人材を単なる労働力ではなく、一定期間の就労を通じて育成する仕組みへの転換を目指している。

 しかし、制度を変えれば本当に外国人は日本に来てくれるのか。待遇や賃金が改善されず、円安で母国への送金額が目減りするままなら、制度の看板を掛け替えただけでは人材を引きつけられない可能性がある。かつては「外国人が日本を選ぶ」のが当たり前だった。今や日本もまた「外国人から選ばれる国」でなければならない。

 不法滞在者の帰国以上に怖いのは、合法的に働く人まで「もう日本では稼げない」と判断し、別の国へ流れてしまうことである。

(カワノアユミ)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年08月19日 21:00

    「激ヤセ」は芸能人によくある現象だが、北朝鮮でも大いに関心を集めている有名人がいる。金正恩総書記の娘、ジュエ氏だ。朝鮮中央通信は8月17日、金総書記が前日に平壌で行われた祖国解放81周年記念のサーカス公演や、水泳・飛び込み競技を観覧したと報...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年08月25日 12:00

    永野芽郁が女優としてのみならず、プロデューサーとしても勝負をかけるのは、「DMM TV」のオリジナルドラマ「ヒマチの嬢王」(今冬より独占配信)。茅原クレセの同名コミックが原作で、通称「ヒマチ」と呼ばれる鳥取県の歓楽街・朝日町を舞台に、歌舞伎...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年08月26日 20:00

    1999年の初演後、連続ドラマ5シリーズ、スペシャルドラマ5作品を放送した医療ドラマ「救命病棟24時」(フジテレビ系)が、13年ぶりに復活。6シリーズ目は10月12日スタートの月9での放送となる。江口洋介と松嶋菜々子のダブル主演となるが、2...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/18発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク