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記事全文を読む→「16歳の卓球新女王」平野美宇が石川佳純に「口だけのおめでとう、ですね」恐れを知らぬ超大胆/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
かつて日本女子卓球界のヒロインといえば、福原愛や石川佳純など、愛らしさと謙虚さを兼ね備えた選手というイメージがあった。しかし「私は実力だけで勝負する」とばかりに闘志むき出し、それを有言実行してきたのが平野美宇だ。
先輩たちの陰に隠れた存在ながらメキメキと頭角を現した彼女が、史上最年少の16歳で全日本選手権女子シングルスを制したのは、2017年1月22日だった。決勝での対戦相手は当時、大会3連覇中だった女王・石川。これを見事4-2で破り、「新女王」の王冠を手にした平野は、一夜明けて記者会見に臨む。その席で苦笑いしながら放ったひと言が、報道陣や関係者を驚かせることになる。
「仲間だけどライバルでもあるので、心から『おめでとう』とは思っていないと思う。『口だけのおめでとう』ですね」
確かにスポーツの世界で1位になれるのは一人だけ。そう考えれば、彼女の発言は至ってまっとうなものだろう。ただ、周囲の目を恐れぬ16歳の大胆発言に、優等生ばかりだった女子卓球界に衝撃が走ったこともまた事実だった。
実は平野は前日の優勝会見でも、こう言い切っていた。
「スポーツ選手なので、好感度を気にしても仕方ない。嫌われてもいいから、強気な発言もしながら勝ちたかった」
そんな言葉の裏にはリオ五輪で代表漏れし、練習相手や球拾いとして現地で味わった屈辱、そこから生まれた覚悟があったことは想像に難くない。
翌年の全日本選手権では「反省」してトーンダウン
平野は2017年4月のアジア選手権で、絶対王者である中国の「3傑」(丁寧、朱雨玲、陳夢)を次々と撃破。完全アウェーの中で日本人21年ぶりの優勝という、歴史的快挙を成し遂げることになった。
とはいえ、その奔放な発言の数々は、時として炎上を招き、翌2018年の全日本選手権では前年の反省を踏まえてか、トーンダウン。
「昨年、言いすぎて叩かれることもあったので、炎上しないようにしたい。発言には気をつけようと思った」
2024年のパリ五輪では女子団体で銀メダルを獲得するなど、日本代表の主力としてチームを牽引。今年7月、新天地「九州カリーナ」へ移籍した。かつての尖った「16歳の新女王」から、日本女子卓球界を支える頼もしい中堅、ベテランの域へと差しかかった平野は現在もなお、「有言実行」すべく、活躍の場を広げている。
(山川敦司)
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