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記事全文を読む→【激突バトル】スケジュールは紙でもらうかデータか…芸人を二分する管理法「さんま一門は紙でないとアカン」
芸人界で今、スケジュールについて「紙でもらうか、データでもらうか」をめぐる局地的な論争が巻き起こっている。
一見すると、単なるアナログ派とデジタル派の世代間ギャップにしか思えない。
火をつけたのはナインティナイン・岡村隆史だ。令和ロマンの松井ケムリとロケをした際、マネージャーからスケジュールを紙でもらっていると明かしたところ、驚かれたという経験を明かす。
「みんな、データでもらってんねんて。ほんで『Zoomで打ち合わせしたことない』って言ったら、めちゃくちゃ引いてた」
しかも岡村は「データって怖いやん」と言いながら、その紙のスケジュールをスマホで撮影して保存しているというのだ。
周囲から「老害」とツッコまれ、中川家に「修正は簡単だし、マネージャーも楽」とデータ管理を勧められても、岡村は譲らない。
「さんまさん一門は紙でないとアカン。東野さんも今田さんも紙や!」
そう、東野幸治も堂々の紙派なのであり、こう主張するのだ。
「俺、紙です。あれ、ホンマにいいよね、いちばん。書き込めるから」
紙のスケジュールは自宅の冷蔵庫にマグネットで貼り、予定を確認している。
「冷蔵庫を開ける時に『あ、明日、何やったっけ』とかパッと見れるのが好きやのよ。もう吉本辞めるまでずっと紙で」
吉本が完全データ化した場合でも、マネージャーに白い紙へ予定を書かせるとまで宣言して笑うのだった。
「もう老害超えてますよ、こんなもん」
データで送ってきても自分で紙に書く
では一門の長とされる、当の明石家さんま本人はどうなのか。
「データで送ってくんのは、どっちでもええねんけど。最終的に俺が紙に書くから。それがネタ帳にもなってたりするんで」
さんまの場合、紙かデータかではなく、「書くこと」そのものが重要なのだ。
「例えば『さんま』って、どういう大きさ同士を組み合わせると格好良く見えるか長年、研究してる」
もはや書道家の境地である。
サンドウィッチマンもスケジュールはメール(データ)で受け取りながら、伊達みきおは、
「台本はやっぱ紙じゃないと覚えられない」
富澤たけしも同じで、
「ネタは全貌を見ないと」
と紙の台本を愛用する。
つまり、彼らにとって重要なのは、単なる「紙へのこだわり」ではなく、全体を一度に見渡せる一覧性なのだろう。
一方、データ派の急先鋒が加藤浩次だ。岡村が紙のスケジュールをスマホで撮影していると聞くと、一刀両断。
「はぁ? なんで? バカじゃないの、アイツ(笑)」
加藤はGoogleカレンダーをマネージャーと共有し、プライベートと仕事を色分けする完全デジタル管理。マネージャーも、空いている時間がひと目でわかる。中川家の剛もこれに追随。
「今は常識ですけどね。その方が話早い」
データ派の立場を取る。
紙派が求めているのは「一覧性」だった
ここまで聞くと、それぞれの言い分がしっかりあるようだ。東野やさんま、サンドウィッチマンの話を聞いていると、紙派が紙に求めているものは、単なる懐かしさではないことがわかる。彼らが求めているのはやはり、「一覧性」だ。
予定を一件ずつの「点」として確認するのではなく、1週間、あるいは1カ月の予定をまとめて「景色」として眺める。
複数の仕事を並行して進める人ほど、紙に広げて全体を見ることで、予定の詰まり具合や優先順位、仕事同士のバランスを直感的に判断しやすい。さんまのスケジュール帳が先々の仕事のネタ帳にもなるのは象徴的だろう。
一方、データ派は必要な情報をすぐ取り出し、検索や通知を使って次々と処理していくタイプだ。予定の共有や変更に強く、仕事を効率よく回すには圧倒的に便利である。
つまり、これは単純な「紙VSデータ」、あるいは「古い人VS新しい人」の争いではない。
全体を見渡して判断する「俯瞰型」なのか。必要な情報をその都度、取り出して次々と処理する「処理型」なのか。岡村の話から始まると「ただの古い人の頑固なこだわり」に見える紙派。しかしその奥には、デジタルには代えにくい「情報の見方」の違いが隠れているのかもしれない。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouYube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。
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