社会
Posted on 2026年09月06日 09:00

ネット予約&キャッシュレス時代に「金券ショップ」はなぜ生き残る?「店頭で現金払い」紙のチケットが売れる「知られざる需要」

2026年09月06日 09:00

「金券ショップって、そのうちなくなるんじゃない?」
 ネット予約やキャッシュレス決済が当たり前になった今、そんな印象を持つ人は少なくないだろう。ところが駅前を歩けば、昔ながらの金券ショップは今も営業を続けている。

 筆者も先日、新大阪から東京まで移動する際、駅近くの金券ショップを利用してみた。購入したのは新幹線の自由席で、価格は1万2200円。通常料金と比べると、1600円ほど安い。
「ネットで予約すればいいのでは」と思うかもしれない。しかし、金券ショップには「当日に買える」「店頭ですぐ手に入る」という強みがある。急な出張や旅行などでは、この手軽さが意外と便利なのだ。

「金券ショップがなくならない最大の理由は、価格差が目に見えてわかりやすいことです」
 こう話すのは、流通ジャーナリストだ。続けて、
「ネット予約にも割引はありますが、商品によって条件が複雑。その点、金券ショップなら店頭で『額面より○○円安い』とすぐ分かるので、価格メリットを優先する客が一定数いるのです」

カード決済は手数料が発生して利益を圧迫する

 そして現代の感覚からすると驚かされるのが、支払い方法だ。キャッシュレス決済が広く普及した現在でも、金券ショップでは現金払いが主流で、クレジットカードなどに対応している店は多くない。
「カード決済を導入すると、手数料が発生します。数パーセントの利益で商売している商品では、この手数料が利益を大きく圧迫します。現金払いを維持する店が多いのは、不思議ではありません」(前出・流通ジャーナリスト)

 店内を見渡せば新幹線のチケットだけでなく、商品券やギフトカード、図書カード、映画券、株主優待券など、様々な金券が並んでいる。とはいえ、昔と同じ商売を続けているわけではない。新幹線回数券の廃止など、かつての定番商品が姿を消す一方、現在でも需要のある商品を取り扱うことで、業態そのものが変化しているのだ。

 スマホひとつで何でも買える時代に、現金を持って店頭へ行き、紙のチケットを買う。なんとも時代に逆行しているようにも見えるが、それでも「今日、少しでも安く買いたい」という需要がなくならない限り、金券ショップは案外、しぶとく生き残っていくのだろう。

(旅羽翼)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月15日 13:00

    過去の選挙での問題発言に加え、支持者をシャトルバスで無料送迎していたことをめぐって事実関係の弁明を二転三転させた末に、簗和生前農水相(裏金1746万円)が事実上の更迭となった。国会審議で野党から追及された際、当初は「選挙管理委員会に確認して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月16日 21:30

    昼どきの日本列島に緊張が走った。10月16日午後0時40分頃、気象庁は北海道根室市から北東約750キロの千島列島付近を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震が発生したとして、緊急地震速報を流した。テレビに映し出されたM9.9の数字に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年10月18日 12:00

    コント日本一を決める大会に「大人の事情」は無関係だった。10月17日に生放送された「キングオブコント2026」(TBS系)で、エントリー3445組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得したのは、吉本興業所属のジェラードン。アタック西本とかみち...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク