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記事全文を読む→茨城県神栖市長選「まんじゅうや」投票無効か有効か裁判のバカバカしさ「氏名や公式通称以外はダメ」とすればいいだけ
「まんじゅうや」市長はノー。人口9万2000人、茨城県神栖市の市長選挙をめぐる投票で「まんじゅうや」「だんごさん」と記された票は有効か無効か。
これの是非が争われていた訴訟で東京高裁は9月3日、「まんじゅうや」イコール木内敏之市長票とはみなされないと判断し、木内氏の請求を棄却した。このため木内市長が進める市政運営にも暗雲が垂れ込め、市民の間は「どうにかして」ととまどいを隠せない。
世にも珍しい「まんじゅう市長騒動」の経緯はこうだ。
昨年11月の市長選。当時、現職の石田進氏と現市長の木内氏がともに一歩も譲らない、激しい互角の戦いを展開。その結果、得票は1万6724票と全くの同数に。そこで市長選ではこれまた異例の、くじ引きによる市長決定となった。くじ運がよかったのは木内氏で、晴れて当選。一見落着かと思えた。
しかし、くじ引きで負けた石田氏が納得せず、県選管に異議申し立て。県選管が票を数え直したところ、木内票として市選管が有効扱いしていた「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた2票を「無効」としたことから、石田氏が木内氏の票を上回り、逆転した。
「まんじゅうや」とは何か。木内氏の実家は和菓子屋であり、本人の説明によると、
「生家は120年以上続く老舗和菓子屋。生まれた時から『まんじゅうやの息子』と呼ばれていた」
「まんじゅうや」「だんごさん」は有効票だと主張し、県選管が無効とした採決取り消しを求めて争うことに。
この日の高裁判決は「票は木内氏を連想させることはあっても、市内には和菓子店が9軒あることなどから、本名に代わるものとして使用されているとは認めがたい」というものだった。
なぜあえて候補者名を書かないおかしな有権者がいるのか
この問題でタレントの眞鍋かをりは9月3日の「ひるおび」(TBS系)に出演して、こうコメント。
「疑問票の中には木内氏に投じた票で『とりゆき』ってぜんぜん違う名前も書いてある。『とりゆき』はダメじゃないかって思ったんですけど。その一方で、『田』と1文字だけ記されたものがあり、これが石田元市長票として有効だったという。じゃあ『まんじゅうや』もいいじゃん、ってなっちゃいましたけど」
神栖市の市民はこの騒動を、こう吐き捨てるのだった。
「神栖市は今年1月に『神栖市緊急行財政再建宣言』を発令しました。近い将来、財政が厳しくなると見越しての動きだといいます。とても誰が市長かと『まんじゅう戦争』している場合でない。2人とも明日の神栖市のためという目線で、スピード解決してほしい」
そもそもあえて候補者名を書かず、なぜ「まんじゅうや」「だんごさん」「田」などと記入するおかしな有権者がいるのか。どんな理屈で名前の記入を避ける必要があるのか。
なんともバカバカしい争いに思えるが、政治アナリストはズバリ指摘するのだ。
「法改正により、きちんとした氏名や公式に認められた通称以外はダメ、という線引きをきちんとすれば、こうした争いは防げます。市民のためにも、時間と税金を使う無駄な争いはやめるべき」
今後の焦点は木内市長が今回の高裁判断を不服として、最高裁に上告するかどうかだ。
(田村建光)
アサ芸チョイス
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