政治
Posted on 2026年09月04日 07:15

中国人民解放軍「ジブリ丸パクリ」日本批判アニメ制作の「隠された意図」日本での大炎上が「成果」につながるカラクリ

2026年09月04日 07:15

 中国人民解放軍が公開した一本の「反戦アニメ」に、日本から「ジブリの丸パクリではないか」との批判が集中している。
 人民解放軍の英語版公式Xは「中国は日本当局に軍国主義との決別を促す」との投稿に2分5秒の短編アニメ「平和の仮面」を添付した。画面にはAIの補助で生成したことを示すテロップと、国営放送CCTVのロゴが表示されている。

 映像には憲法が書かれた本を燃やす男性や、高市早苗首相を思わせる女性政治家が登場。三味線風の音色に合わせ、日本語で「専守といって武器を取る」「軍備を増す国へ突き進む」と歌い、日本の防衛力強化を批判する内容だ。
 終盤には長崎の一本柱鳥居に似た建造物と、アニメ映画「火垂るの墓」の節子を彷彿させる少女まで登場。少女は黄色い菊を入れた花瓶を手に、涙を流している。

 当然ながら、日本のSNSユーザーからは「日本のコンテンツをパクって日本を批判するのは滑稽すぎる」「低レベルな動画を公開して恥ずかしくないのか」と呆れ返る声が続出した。国際ジャーナリストは、
「この炎上こそ、人民解放軍が最初から狙っていた反応でしょう」
 いったいどういうことか。

「我が軍の動画が日本を震撼させた」「日本が過剰反応している」と紹介できる

「堅苦しいプロパガンダ映像を普通に公開しても、日本の一般ユーザーやメディアには相手にされません。そこで、日本人が確実に反応する『ジブリ風』という餌を置いた。盗用だと批判されるほどに動画は転載され、日本語の歌に乗せた『日本は再び軍国主義へ向かっている』というメッセージまで広がります。日本のSNSを無料の宣伝網として利用する仕掛けです」(前出・国際ジャーナリスト)

 狙っているのは日本人への宣伝だけではないという。国際ジャーナリストがさらに指摘する。
「日本で批判が高まれば、その反応を中国のSNSへ持ち帰り、『我が軍の動画が日本を震撼させた』『日本が過剰反応している』と紹介できる。日本政府やメディアが反発すればするほど、中国国内の愛国心を煽る『戦果』としての価値は上がります。ジブリ風の安っぽさは制作側の手抜きではなく、日本人を宣伝戦へ参加させるための演出ですね」
 炎上させるべく作られた動画なのである。

(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。

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