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記事全文を読む→日本の信号機「4台に1台がリミット超え老朽化」交通量を把握して切り替える「適応型信号」の導入を!
「日本の信号機が危ない」と聞くと、赤や青のランプそのものを思い浮かべるかもしれない。だが、いま問題になっているのは、信号の「頭脳」にあたる信号制御機だ。
2025年度、全国20万3251基の信号制御機のうち、製造から19年を超えたものは5万2357基。実に25.8%、約4台に1台に達した。警察庁は19年を超えると故障のリスクが高まるとして更新を進めているが、老朽化率は過去最悪だ。
では、日本は古い制御機をひたすら新品に交換していけばいいのか。海外を見ると、別の発想があった。ここで例にとるのは日本人に馴染み深い東南アジアの国、タイである。
有名な観光地であるパタヤでは、2010年に歩行者用信号42基を設置。そのうち17基がビーチロードに設けられた。ところが信号を作動させると、交通渋滞が発生。警察から停止を求められて平日の運用をやめ、黄色点滅にする措置がとられた。つまり「信号を設置すれば交通が安全になる」とは限らなかったのだ。
他方、首都バンコクでは、別の問題が浮かび上がる。2024年時点で541の交差点信号と323の歩行者用信号があり、主要交差点では交通警察が手動で信号を操作するケースがあるという。
日本の道路には本当にこれだけの信号が必要なのか
そこで現在は従来の固定時間式から、カメラで交通量を把握して信号の切り替えを変動させる「適応型信号」への移行が進められている。2025年には72交差点で導入され、移動時の遅れが平均10~41%減少したと発表された。
日本も「古い信号を全て交換する」だけでなく、交通量が変化した場所では信号そのものを見直し、必要な場所には新しい制御技術を導入する時代に入っている。
5万基超の老朽化。これは単なる古い機械の問題ではない。海外の事例を見ると、日本の道路には本当にこれだけの信号が必要なのか、そして古い信号をそのまま更新し続けるべきなのか……そんな根本的な問いが浮かんでくるのだ。
(カワノアユミ)
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