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記事全文を読む→北朝鮮の地雷爆発!朝鮮半島を分断する「軍事境界線DMZ」見学ツアーの緊迫現場「ヘルメットをかぶって地下トンネルへ」
朝鮮戦争は、まだ終わらず――。1953年の休戦協定で戦闘は止まったが、平和条約は一度も結ばれていない。南北を隔てる軍事境界線上の板門店(パンムンジョム)は、ソウルから直線距離で約52kmの場所にある。
休戦協定では、軍事境界線から南北それぞれ約2kmの幅に、両軍を隔てる緩衝地帯が設けられた。これが非武装地帯、通称「DMZ」だ。
合わせて幅約4kmの帯は、半島を東西に約250kmにわたって横切っている。9月21日、そのDMZ内で北朝鮮が埋設した地雷が爆発し、韓国兵3人が負傷した。韓国軍は10月5日、DMZ史上初の地雷除去作戦を実施し、韓国の国防部長官は「断固とした対応を取った」と強調した。
こうした緊張が続く一帯に、実は観光用の見学ルートがある。ソウル発の日帰りツアーが数多く組まれ、日本語ガイドが同行するプランも販売されている。羽田からソウルへは2時間半ほど。週末旅行の延長で、この境界線の一帯まで足を運べるのだ。
見学の中心となるのは、坡州(パジュ)市の第3トンネル。北朝鮮が南への侵入を目的に掘ったもので、1978年に韓国側が発見した。軍事境界線を越え、南側へ約435m入り込んでいた。見学者はヘルメットをかぶり、地下深くへと延びる急な坂道を歩いて下りていく。天井が低い箇所が続くため、頭をぶつけないよう注意しながら進まねばならない。
坑道の先は韓国側が設けたコンクリートの壁でふさがれており、見学者はその手前まで立ち入ることができる。壁の向こうは北朝鮮側へ続いている。
トンネルからほど近い都羅(トラ)展望台に上ると、軍事境界線の向こう側を見渡せる。視界が良い日には、北朝鮮の開城(ケソン)の街並みや、DMZ内にある北朝鮮側の村、その周りに広がる農地まで望めるのだ。
外国人の参加者が全体の80%を占める
韓国紙の報道によると、坡州のDMZツアー参加者は2024年の44万2110人から、2025年には53万223人へと約20%も伸びた。2025年の参加者のうち外国人は40万9296人で、全体のおよそ8割を占める。現地取材に応じたイギリス人男性は、分断の事実は知っていたものの具体的な歴史を知らず、自分の目で確かめたかったと語った。フィンランドから訪れた38歳の女性は、これまでにない特別な経験をしたかったと話している。
現地を訪れる手段は広がっている。今年4月24日にはソウル駅と都羅山(トラサン)駅を結ぶ定期観光列車「DMZ平和イウム列車」が正式運行を始めた。2019年の運行中断から6年6カ月ぶりの復活で、駅の見学と都羅展望台などを巡る日帰り旅行も販売されている。
ただし、現地で自由に行動できるわけではない。ツアー当日は旅券などの身分証の確認があり、立ち入れるのは指定された場所のみ。2023年7月には、板門店の観光ツアーに参加していたアメリカ陸軍兵士が無断で軍事境界線を越えて北朝鮮側へ走り込み、拘束された。同じ年の9月にアメリカへ引き渡されたが、板門店の一般観光ツアーは現在も中断している。
ヘルメット姿で歩く地下トンネル、展望台から望む北朝鮮の街並み、そしてDMZで起きた地雷爆発。休戦から70年以上続く南北分断の現実である。
(ケン高田)
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