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記事全文を読む→【また舌禍】高市首相からの私信を得意げに開陳した自民党・古屋圭司に「深刻さは簗和生以上だ」
2月の衆院選で自身を応援しなかった自治体の道路予算を「大幅にカットした」と豪語した簗和生農水相の進退が注視されているが、永田町関係者が「火ダネとしての深刻さはそれ以上だ」とアキレ返るのが、超党派の「日本台湾友好議員連盟」会長の、自民党・古屋圭司衆院議員の舌禍だ。
発端は10月7日、都内ホテルで開催された台湾の「双十節」(建国記念日)の祝賀レセプションだった。古屋氏は壇上、3月に自身が中国政府から制裁対象に指定された際、高市早苗首相から「大変名誉ある制裁だ」とのメールが届いていた事実を得意然と暴露した。
この発言が問題視されて波紋が拡大すると、慌てた古屋氏は10月9日、記者団に対し、
「総理あるいは政治家としてのウィットだ。中国という超大国から名指しされること自体が名誉、という主旨でいただいた。誤解なきように」
と釈明に追われた。
しかし、首相からの私信を軽率に開陳した背信行為に加え、国家間の軋轢を招きかねない外交的リスクへの想像力を完全に欠いた物言いは、単なる失言の域を超えている。自らの軽挙がどのような国際的波紋を広げることになるか、その危機感すら持ち併せていない姿には、与党内からも匙を投げる声が漏れる。
日台友好の看板を誇示して会長ポストに居座り続ける道理なし
折しも古屋氏は台湾訪問時の記者会見で、こう言って胸を張ったばかり。
「超党派の国会議員27人が参加した。国会開会中にこれほどの大規模訪問は、前例がほとんどない」
だが、この大言壮語に冷水を浴びせたのが、静岡大学の楊海英教授だった。X上で痛烈な指摘を展開したのである。
〈日本の議員は台湾総統府に入れるのに対し、台湾議員は日本の国会内には入れない。この不平等をまず解決し、連携を実質化しなければならない。誰か、台湾議員を招き入れる勇気があるのか〉
7月に長年の日台関係強化に尽力したとして、台湾の頼清徳総統から「大綬景星勲章」を授与された古屋氏だが、その実績は儀礼的なパフォーマンスにとどまってはいないか。主権や外交規範をめぐる楊氏の実質的な問いかけに真正面から答える覚悟がないのであれば、日台友好の看板を誇示しながら会長ポストに居座り続ける道理はない。自らの軽率な言動でこれ以上、国益を損なう前に、速やかに後進へ道を譲る潮時を迎えている。
(岡田哲司/政治ジャーナリスト)
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