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記事全文を読む→公明党「岡本三成新代表」が高市早苗政権との「対立姿勢」を打ち出しても顕著な「連立与党復帰」への動き
公明党は10月3日の党大会で、任期満了を迎えた竹谷とし子代表の後任として、岡本三成衆院議員を新代表に選出した。岡本氏は自身が開設するYouTube配信番組において、在日韓国人三世として生まれ、大学卒業後に日本国籍を取得した帰化歴があることを公表した。国会議員の出自や経歴をめぐる関心が急速に高まる中、自ら事実関係を明かす対応をとったことになる。
しかし永田町でそれ以上に騒がれているのが、このトップ交代に伴う党の基本路線の変化である。
自由民主党や立憲民主党などの主要政党が党員投票や所属議員による本格的な代表選を通じてトップを選ぶのに対し、公明党の代表選びは今回も執行部による一本化推薦と党大会での信任という手続きを踏んでおり、党内融和を最優先とする伝統的な手法が踏襲された格好だ。
党中央幹事会では、中道改革連合の推進や発信力、党改革を率いる適格性を理由に斉藤鉄夫元代表が岡本氏を推挙し、信任へとつなげた経緯がある。
岡本氏は就任にあたって、結党から掲げてきた中道政治の徹底や地方議員ネットワークの強化を前面に打ち出し、10月5日召集の臨時国会における消費税減税の否定や、衆院の比例定数削減への反対など、独自の存在感をアピールしている。
表面的には高市早苗政権への対決姿勢を示しているが、実際の地方選挙を見ると発言とは裏腹に、自民党への歩み寄りをうかがわせる動きが相次いでいる。
前体制では自民党との円滑な連携構築に限界があった
沖縄県知事選では他の野党との連携に配慮し、県本部レベルにとどめつつも、自民党推薦の保守系新人、古謝玄太氏を推薦した。神奈川県横浜市長選では公明党横浜市議団は自民党、国民民主党、日本維新の会と相乗りした。
こうした一連の判断の背景として、永田町では早くも「現実的な連立回帰へのシフト」との見方が浮上している。前体制の竹谷氏の下では自民党との円滑な連携構築に限界があったため、自民党・小林鷹之政調会長との太いパイプを誇示する岡本氏を押し立て、与党連携の修復や主導権確保を図ったのではないか、という観測である。
中道を掲げて野党勢力との間合いを測りつつも、水面下では政権与党との距離を急速に縮めようとする公明党の新たな舵取りは、今後の国会運営や政界再編を占う上で、波乱の火種を内包している。
(大嶋和人/政治ジャーナリスト)
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