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Posted on 2026年10月20日 06:45

サウジ爆撃「治安崩壊」でサッカー・アジア杯「1年延期」されたら日本代表の強化方針は激変を強いられる

2026年10月20日 06:45

 来年1月に予定されている「AFCアジアカップ サウジアラビア2027」は、本当に開催されるのか。
 開催国サウジアラビアでは、10月に入ってから首都リヤドのキング・ハーリド国際空港やダンマームのキング・ファハド国際空港などを標的とした、イエメンの武装組織フーシ派によるミサイル攻撃が相次ぎ、死傷者は300人を超えている。治安上の不安が続いており、アジアカップが正常に開催できなくなる可能性が指摘されているのだ。

 現にジッダで開催予定だったeスポーツのワールドカップと言われている「FIFAeファイナルズ2026」は延期され、国内サッカーリーグの試合も数試合が延期となっている。

 サウジアラビアのアジアカップ組織委員会は10月16日に「準備は予定通り進めている」と表明したが、AFC(アジアサッカー連盟)のサルマン・ビン・イブラヒム・アル・ハリファ会長は、
「決定を急ぐ必要はない。必要であれば、アジアカップを2028年に1年間、延期することもできる」
 情勢によっては1月の開催が流れる可能性があると示唆したのだ。

 もしアジアカップが1年延期となり、2028年1月に開催されれば、4年後のW杯に向けて日本代表の強化方針を大幅に見直さなければならなくなる。森保一監督との契約を来年1月まで延長させたのは、アジアカップで優勝し、FIFAランキングを上げるため。ランキングが上がれば、W杯本番で優位に立てるからだ。

 例えばベースキャンプ地の選定、試合前日のスタジアム練習時間でも、ランキング上位国が優先的に選べる。だから世代交代を遅らせてまで継続したメンバーで、アジアカップ優勝を目指している。
 それが1年延期となれば、ここまでの強化試合は無駄になり、アジアカップに優勝してランキングを上げるというミッションは達成できなくなる。

 問題はそれだけではない。アジアカップのみならず、ロス五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップも、2028年1月に日本で開催される予定だ。日本代表は大岩剛監督が来年3月からA代表とU-23代表の監督を兼任することになっている。もしこの二つの大会が並行して行われたら、大岩監督はどちらかの大会で指揮を執ることができない。

海外組を簡単に招集できない時期にブチ当たる

 もちろん、この大きな大会が同じ時期に行われるとは考えにくい。過去にも同じようなケースがあった。それが前々回のパリ五輪アジア最終予選を兼ねた、U-23アジアカップだ。
 当初は中国で開催予定だったが中国が辞退し、2024年1月にカタール開催となった。ところが同じ時期にカタールではアジアカップが開催されるため、U-23アジアカップは4月末に延期された。

 もし今回も4月や5月にずれると、日本にとっては厳しい戦いになる。海外組の招集に関し、欧州はリーグが終盤に差しかかり、優勝争いはもちろんのこと、残留争い、昇格争いが激しい時期。インターナショナルマッチデーではないこの時期に、簡単に選手を招集できるとは思えない。
 国内組もJリーグは秋春制に移行しているだけに、終盤にきてケガ人が出ていてもおかしくはない。

 アジアカップが1年延期になるだけで、日本代表の強化スケジュールは大きく変わってしまうのだ。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

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