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「先発投手を甘やかしすぎる」
確かに、他球団を見渡しても登板過多と思える救援陣は少なくない。ソフトバンクのファルケンボーグ(34)は16試合に登板し、右肩の張りのため、登録を抹消。首位を走るロッテではルーキーの益田直也(22)が19試合、ソフトバンクも中継ぎの森福允彦(25)が18試合、阪神の榎田大樹(25)は20試合に登板している。
「榎田は昨年62試合に投げたけど、終盤戦では疲れが見えた。140キロ台中盤の直球を投げていたのに、9月は130キロ台の球が目立ち始めたからな。阪神は07年に久保田智之(31)、10年に西村憲(25)を使い倒して、2人とも今は二軍暮らし。岡田や真弓など、中継ぎに頼る監督が2代続いたことの弊害やね。和田豊監督(49)は昨年までコーチを務めていたから、そのあたりの事情は理解していると思うけど、このままのペースやと、榎田は70試合以上も投げることになる。昨年からの疲労もあるやろうし、シーズン後半にバテないか心配ですわ」(スポーツ紙阪神担当記者)
評論家の江本孟紀氏も次のように苦言を呈する。
「明らかに投手分業制の弊害ですね。メジャーリーグのサルマネで『先発投手は100球をメドに交代』という風潮が定着してしまった。向こうのように先発が中4日で登板するならわかりますが、日本の先発は相変わらず中6日でしょう?統一球の導入で投手有利になったのだから、先発を甘やかさずに完投させればいいんですよ」
江本氏が言うように、昨年導入された統一球の影響で、明らかに投高打低となった。本塁打数は10年の1605本と比べて11年は666本も減少。一方で、防御率は全12球団で向上し、2点台を記録した投手は、10年の7人から26人と大幅に増加した。投手陣が恩恵を受けているのは明白だが、「その中でシワ寄せを食らったのがリリーフ陣」と話すのは、元巨人のエースで抑えの経験もあるプロ野球解説者・槙原寛己氏だ。
「長打が出なければ、当然ロースコアの接戦が多くなります。リードしていてもダメ押し点が計算できないため、監督はとにかく失点を防ぐことを考える。だから、先発投手に少しでも疲れが見えたら、信頼できるリリーフ投手で逃げ切りたくなるんですよ。大差のつく大味なゲームが多ければ、リリーフの主力を温存することもできるんですけどね‥‥」
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