社会
Posted on 2025年10月19日 14:00

警察庁が作ったSNS投稿的「大麻ポスター」の反響…使用者の何%が依存するか知ってる?

2025年10月19日 14:00

 そのポスターには9人の若い男女が登場し、それぞれが黒いボードに公開の言葉を記している。
「警察に捕まった。」
「まわりは薬物仲間ばかりになった。」
「何も頭に入らなくなった。」
「ママとパパが泣いてた。」
 背景にはカラフルな壁が配され、SNS投稿のようなレイアウトでまとめられている。下部には「#心と体を傷つける 大麻は違法で有害な薬物です」というメッセージと、警察相談専用ダイヤル「#9110」が明記されている。

 一見ポップな構図だが、これは警察庁が作成した啓発ポスター「#心と体を傷つける 大麻は違法で有害な薬物です」。インスタグラム風のデザインを採用し、若者の目を引くビジュアルが特徴だ。だが、伝える内容は重い。
 大麻使用がもたらす社会的信用の喪失、孤立、家族の悲しみを「自撮り投稿」という形で可視化し、軽い気持ちで手を出すことの危うさを訴える。ネットを通じて大麻に関する情報が拡散しやすい時代に、使用のきっかけを未然に防ぐための心理的アプローチといえよう。

 警察庁は2019年から「STOP!大麻プロジェクト」を展開し、若年層への啓発を強化している。YouTubeやXを活用し、従来の硬い広報スタイルから脱却。今回のポスターもその流れを汲み、若者の感情に寄り添いながら危険性を伝える、共感型メッセージとして制作された。

 では、これを見た者の感想はどうか。例えば、こんな感じだ。
「見た目がオシャレすぎて危機感が伝わらない」
「ネタとして拡散されている」
「酒に置き換えても成立しそう」

 若者の間には「海外では合法だから大丈夫」「依存性は低い」といった大麻への誤解がある。警察庁公式チャンネルでは「大麻使用者の約9%が依存症になる(11人に1人)」というデータが紹介されているが、アルコール(22.7%)やコカイン(20.9%)より数値が低いため、危険性の伝わりづらさを指摘する声がある。
 とはいえ、10代から20代の大麻検挙者は年々増加し、過去最多に近い水準に達しているのが現実だ。今回のポスターは、そうした誤った安心感に「それ、本当に大丈夫?」と問いかけるメッセージとなった。

 情報があふれる時代に、正しい知識をどう届けるか。警察庁の試みは、その答えを探るための一歩となる。そして社会全体がこの問題にどう向き合うのか、その反応が注目される。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月15日 13:00

    過去の選挙での問題発言に加え、支持者をシャトルバスで無料送迎していたことをめぐって事実関係の弁明を二転三転させた末に、簗和生前農水相(裏金1746万円)が事実上の更迭となった。国会審議で野党から追及された際、当初は「選挙管理委員会に確認して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月16日 21:30

    昼どきの日本列島に緊張が走った。10月16日午後0時40分頃、気象庁は北海道根室市から北東約750キロの千島列島付近を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震が発生したとして、緊急地震速報を流した。テレビに映し出されたM9.9の数字に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年10月18日 12:00

    コント日本一を決める大会に「大人の事情」は無関係だった。10月17日に生放送された「キングオブコント2026」(TBS系)で、エントリー3445組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得したのは、吉本興業所属のジェラードン。アタック西本とかみち...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク