政治
Posted on 2026年07月06日 20:00

自民党「皇室典範」改正案に野田佳彦が強烈「どじょう攻撃」!「藤原道長と麻生太郎」を比べたワケ

2026年07月06日 20:00

 中道改革連合の野田佳彦元首相は7月6日、政府が国会に提出した皇室典範改正案について「平安時代の藤原家のように、令和は麻生家が『この世をばわが世とぞ思ふ』時代になるのか」とのコメントを、自身のブログに掲載した。

 藤原道長が「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」の歌を詠んだのは、3人の娘がそれぞれ天皇の后(中宮・皇后)となり、一家の権力が絶頂に達したお祝いの宴席である寛仁2年(1018年)10月のことだった。
 自民党の麻生太郎副総裁は首相を経験し、麻生氏の妹・信子さまは寬仁親王に嫁がれ、昨年9月、信子さまが当主となる「三笠宮寛仁親王妃家」という新しい宮家が創設された。

 だが自民党の閣僚経験者は、これに不快感を示す。
「信子さまが麻生家を代表して皇族になられたわけではなく、兄の政治権力拡大の道具であるかのように描写することは、皇族の尊厳やプライバシーに対する配慮を欠いた、元首相にあるまじき攻撃手法だ」

「何か大変なことが起きているのではないか」と思わせる狙い

 当然、野田氏もこのコメントが明らかに煽動的な比喩であることをわかった上で発信しているとみられる。それでも野田氏が麻生氏を批判したことについて、この閣僚経験者は、
「菅原道真の『この世をば…』という誰もが知っている言葉を使うことで、メディアに大きく取り上げさせ、国民に『何か大変なことが起きているのではないか』と思わせる狙いがあるのではないか」

 野田氏はかねてから、自身を「どじょう」にたとえて庶民派をアピールし、麻生氏や安倍晋三元首相と対比する「白黒はっきりとした構図を作る」手法をとってきた。さらに今回の道真のケースのようにわかりやすい比喩を使い、「これはおかしなことなのです」と読者、あるいは演説では聴衆に同意を求めてきた。

 ただ、今日の民主主義社会において、一人の政治家が藤原道長のような絶対権力を握ることは不可能であり、その意味でこの比喩は、朝日新聞が好きな「ファクト(事実)チェック」の対象となりそうだ。

(岡田哲司/政治ジャーナリスト)

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