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記事全文を読む→これは初耳!猫は左右の鼻の穴を使い分けて匂いを嗅いでいた
猫の話を書いているので、いろんな情報を提供してくれる友人、知人がいる。旧知のHさんから先日、送られてきたのは東京農業大学「食と農」の博物館が4月24日から8月30日まで開催した「猫のすすめ」という企画展の冊子だった。このイベントは初めて知ったのだが、何気なくページをめくっていたら、気になる研究が載っていた。タイトルは「ねこは飼い主を匂いで判断している!?」。
猫の嗅覚が発達していることは誰もが知っていると思うが、そんな単純な話ではなかった。左右の鼻の穴の役割についての研究で、書き出しは「もしもあなたのネコが、その時の気分によって右と左の鼻の穴を使い分けて匂いを嗅ぎ分けていたとしたら」である。
ん? 猫は左右の鼻の機能が同じで、両方で匂いを嗅ぎ分けているわけではないのか。それが最初に思ったことだ。
しかし、どうやら猫は単純に左右で匂いを嗅ぐ人間とは違う、ということらしい。実はこのことは猫ではなく、犬ではすでに確認されているのだという。右の鼻で嗅ぎ、その匂いが好きなものなら、徐々に左の鼻を使って嗅ぐようになる。逆に嫌いな匂いなら、右の鼻で嗅ぎ続けるのだという。
さて、猫はどうか。我が家の3匹のうち、10歳になる一番上の「ガトー」はとにかく食いしん坊。食事をしていると、両方の鼻をクンクンさせて、おいしいものがないか嗅いだりする。その時は両方の鼻の穴で全力で嗅ぎ回っているように見える。だが、そうではなかったのか。
研究の結果は「どうやらネコの鼻の穴の使い分けは、イヌよりも複雑ながらも合理的にできている」というものだった。具体的には次のような感じだ。
「知らない人の匂いを長く嗅ぎ、匂いが自分の右側にあれば、左の鼻の穴を使い、左側の匂いを右の鼻の穴を使って最短距離で嗅ぐといった、実にアクロバティックな嗅ぎ方を示した」
オスの猫に強く現れた嗅ぎ方の特徴
以下は飼い主の匂いに関してのものだ。
「嗅ぎ方には怖がり、協調的などの性格が影響し、しかもこの特徴はオスのネコで強く現れました。そして何よりも特徴的なことは、飼い主の匂いを嗅ぐ時間が短いこと。ネコは、匂いだけでも飼い主を瞬時に嗅ぎ分けられる可能性が出てきました」
飼い主に関しては右か左ではなく、左右を使うらしい。だが好きな食べ物などに関して同じかどうかは、はっきりしない。
いずれにしても、猫は知らない人に関しては右を向いたら左の鼻の穴、左を向いたら右の鼻の鼻で効率的に匂いを嗅ぎ、好きかどうかを判断している。左右を同じように使っているわけではない、ということだけはわかった。犬のように、右から左の流れが明確ではない点はわかりにくいのだが。
オスのガトーは飼い主だけでなく、誰にでもスリスリして気持ちよさそうにする。可愛がってくれるなら誰でもいいのかと時々思ったりするが、飼い主かそうじゃないかは匂いを瞬時に嗅いで、猫なりに優劣をつけているのだろう。
ガトーをこれからもっと注意深く観察してみよう。
(峯田淳/コラムニスト)
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