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記事全文を読む→映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第5回〉(1)会議用の“ボツネタ〞で作る!
今では絶対に放送できない過激度で、濃いお笑いファンを熱狂させた番組があった。地上波ではないCS、佐々木が手がけた「お台場お笑い道」だ。現在のバラエティーの顔役でもあるバナナマン、アンタッチャブル、カンニング竹山らとともに弾けまくった日々の始まりと終焉を明かす。
「バラエティーはどんなに議論を重ねても『机上の空論』ですよ。ウケるか滑るかわからないけど、『まずは芸人にお願いしてやってみよう』と番組にして『イケる、ダメだ』がわかる。トライ&エラーが絶対に必要で、その受け皿がCSだった時代があるんです」
佐々木敦規が手がけたバラエティー番組「お台場お笑い道」(2005~09年)はCSフジテレビ721(現・フジテレビONE)で放送された。
お笑いファンからの熱い支持を得て、現在の地上波で見られる「笑いの方程式」をいくつも生み出した。また番組制作に関わった2人のD(ディレクター)はともに地上波の人気バラエティーを手がける「バラエティー界のエース」に成長。知る人ぞ知る伝説の番組である(詳しくは後述)。
その発足と終焉のいきさつからは「お台場の変貌ぶり」も見える。チャレンジする局だから始められた番組でありながら、せっかく「地上波ゴールデン昇格」まで見えてきた段階でなぜ突然終了したのか。
前回取り上げた「とんねるずのみなさんのおかげでした」はゴールデンタイムに君臨するフジの看板番組だった。安定した人気を誇り、高い視聴率を叩き出す一方で、スタッフにはフラストレーションも溜まっていた、と佐々木は言う。
「バラエティー番組の企画会議には〝会議用ネタ”があります。実現は難しいけど、その場で笑いが起きていい空気にするために、『難しいだろうな』と思いつつボツネタを出したりするんです」
そのうち「このボツネタを実際に番組でやってみたい」という思いが高まる。
「とんねるずは大御所すぎるし、『みなさん─』で企画を通して実現するのはハードルが高かった。そんな時に気心の知れた『みなさん─』のスタッフで“好きなお笑いを自分たちで実験的に作れる番組”として『お台場お笑い道』(以下、お笑い道)がスタートしたんです」
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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