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企画会議は毎週月曜日に行われた。前週の視聴率は発表されており、低ければ会議は修羅場と化す。
「数字が悪いと、貴明さんが会議に来られてスタッフにハッパをかけてくれます。まさに現場のリーダーで、われわれの兄貴分でした。数字至上主義の当時、数字が悪くて現場が打ちひしがれてると、何がダメで、これからどうすべきかを妥協せずに考えさせました。こういう制作スタッフ的なクリエイティブ思考は貴明さんが強く、憲武さんはそういう理論というより、感性や感覚で判断した誰も思いつかない発想でおもしろく作っていくアーティスト型だったと思います。大変な現場でしたけど、『こうやって貴明さんと憲武さんで新しいものを生み出したんだ』と体感できたのは貴重な経験でしたね」
外部Dチームは09年頃、佐々木とマッコイ斎藤を残して他のDは降板。佐々木もその数年後に番組を離れた。
「ももクロ(ももいろクローバーZ)との仕事に忙殺されて首が回らない状況もありましたけど、マッコイ氏が演出になって“男子校の部室”色が強くなって、僕の立ち位置がやや難しくなったのもありましたね」
現在、佐々木は木梨憲武のライブ演出を手掛けている。
「8月8日に札幌文化芸術劇場で『木梨クラシックin札幌』と題した、憲武さんとフルオーケストラの共演の演出をしました。やっぱりノリさんはノリさんで、当日の朝に『曲順を変更したい』と言われて(笑)。クラシック奏者の人たちは譜面どおりに進行するのが大前提で、当日の変更なんてありえないことですけど、何とか対応してもらえました。いざ本番となると、さすがノリさん、変更がピタリとハマって素晴らしいコンサートになりました。当日まで喉の調子を気にされてましたけど、本番はよく声も出ていた。『本番は絶対外さない』という大物の方ならではの強みをノリさんも持っている。アーティストのノリさんに、いまだに勉強させてもらっています」
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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