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記事全文を読む→習近平「顔面蒼白の異常事態」中国AIに質問入力した犯罪・機密情報が「アメリカに無断転送」されていた
台湾の防空網を破る電子戦ソフト、鳥インフルエンザを哺乳類へ適応させる実験計画、4700人の架空人物で2万5000人を狙った恋愛詐欺アプリ……。
アメリカのAI企業Anthropicがこのほど公開した154ページの報告書には軍人、研究者、犯罪者たちが同社の生成AI「Claude」へ持ち込んだ相談の記録が並ぶ。台湾の司令部や早期警戒レーダー、パトリオット部隊など12カ所を標的にした防空制圧ソフト、有害物質に転用できる毒素の再設計、ウクライナ政府へのサイバー攻撃、6大陸に及ぶ世論工作など、検索サイトにはまず入力しない危険な情報が、生成AIには流れ込んでいた。
なぜアメリカの一企業が、これほどの情報を把握できたのか。報告書にはもうひとつ、重大な事実がある。中国の大手AI「Kimi」と「DeepSeek」が、利用者の入力をClaudeへ無断で転送していたというのだ。
Kimiを運営するMoonshot AIは10日間で約30万件の質問を、5380の不正アカウント経由でClaudeへ送り、返ってきた回答をKimiの回答として表示していた。
DeepSeekも14日間で1210万回超のやり取りをClaudeへ流し、回答を導く推論過程まで抜き取ろうとしていた。利用者は中国製AIだけを使っていると思い込んでおり、裏でClaudeへ送られている事実を知る手段はなかった。
その転送データには中国の軍や公安、国有企業に関わる機密性の高い情報まで紛れ込んでいた。Kimiを使った人民解放軍関係者とみられる人物は、成都市内にある数百台の監視カメラ映像を分析させている。撮影場所には人民解放軍施設や、中国電子科技集団系研究所の周辺が含まれた。
5月から7月に2300万回超のやり取りを確認
さらに公安当局が市民の移動を身分証番号で照合する追跡システムの開発情報や、大手国有企業の内部コード、複数企業で使える認証情報も流出。DeepSeekからは、ロシア国防省と関係する政府機関のデータベースに接続可能な認証情報までが、Claudeへ渡ったとされる。
中国はアメリカに対抗するため、国産AIの育成に巨額を投じてきた。その国産AIがアメリカ製AIの能力を盗もうとした結果、中国軍や公安の情報をアメリカへ運ぶ裏口に変わっていた。Anthropicが確認したMoonshot関連のやり取りだけで、5月から7月に2300万回超。どの入力が転送され、何が保存されたのか、中国側に全容を把握する手段はない。Anthropicは調査で得た情報を「必要に応じて当局と共有した」と明記しているが、どこに何を渡したかは明らかにしていない。
習近平政権が恐れるのは、今回の流出だけではない。軍や公安の担当者が過去に何を入力し、どこまでアメリカ側に渡ったのか、その全容がわからないことだ。アメリカに勝つために育てた中国AIが、国家機密を流す裏口になっていた。習近平国家主席にとってはまさに、顔面蒼白の事態である。
(ケン高田)
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