芸能
Posted on 2026年09月06日 10:03

映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第3回〉(4)手抜きナシ!「大胆露出ロケ」

2026年09月06日 10:03

 その後、格闘ビジュアルクイーンは畑野浩子、長谷川京子、東原亜希、西山茉希に代替わりし、この重職を経た彼女たちは、人気タレントの道を歩んでいく。

「藤原紀香が『格闘技キャスターから女優、タレント』という道を作り、長谷川京子やPRIDEの小池栄子が続いたんです」

 佐々木はこう語る。

「番組プロデューサーとは、たびたび『どうやって格闘技を東京ドームクラスのコンテンツにするか』を話し合いました。その答えが『SRS』でした。田代さんと紀香と僕らで『明るく、楽しく、子供も女性も楽しめる格闘技バラエティー』を作り、アンダーグラウンドなエンタメだった格闘技のイメージを変えることができたと思う。K-1やPRIDEがゴールデンタイムのコンテンツに育っていった背景で、番組がここで大きな役割を果たした自負はありますね」

「SRS」では海外ロケも頻繫に行った。K-1もPRIDEも主力は外国人選手なので、彼らの住む家や練習するジムを訪れ、家族や練習仲間とともに過ごす様子を取材することから、選手の人柄やバックボーンを紹介した。これによって視聴者に「真面目なアンディ・フグ」や「豪快なピーター・アーツ」をより身近に感じられる存在にした。

 佐々木も藤原を伴い、タイに赴いた。“立ち技世界最強”ムエタイのジムを取材し、ファイターたちの練習風景やインタビューを収録。そしてオープニングの撮影となった時のことだ。

「観光名所のチャオプラヤー川で船に乗っての撮影が決まりました。撮影場所に現れた紀香は、デコルテと背中を大胆に露出した鮮やかなチューブトップ姿でした。大勢の観光客の注目を浴びながら『私は今、タイに来てまーす!』とカメラに向かって全力で叫んだ(笑)。どんな時も一切、手を抜かないんですよ。そんな彼女が、女優と梨園の妻の二刀流で今も活躍している姿は見られることは、とてもうれしいですね」

 愛着のあった「SRS」だったが、佐々木は04年に離れることになる。そのきっかけとなった「国立競技場Dynamite事件」は、いずれまたの機会に。

佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。

取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)

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