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記事全文を読む→日本ハム「シャウエッセン」20年間で「1袋170グラム⇒107グラム」37%も減ったステルス値上げ広告の「こっそり表記」
朝食の目玉焼きに、ウインナーを2本ずつ添える。3人分なら6本で、1袋がちょうど空になる。袋の中身が5本になれば、同じ配り方はできなくなる。日本ハム「シャウエッセン」の改定で、そんな食卓が現実になりうるのだ。
改定は10月1日納品分から順次始まっており、主力の2袋入りが117g×2から107g×2に変わる。参考小売価格は税込702円で据え置きされるが、総重量は234gから214gへ約8.5%減り、1g当たりの価格は約9.3%上がる。6本入りから5本入りになるケースが想定され、その場合、表示重量を本数で割った平均は19.5gから21.4gに増える。1本は重くなるが、袋の量と本数は減るわけだ。
影響は食卓の配り方だけにとどまらない。料理研究家のリュウジ氏はXで、過去のレシピにある「ソーセージ3本(1/2袋)」という表記が使えなくなると指摘した。5本入りの袋では、3本と半袋は同じ量を指さないからだ。リュウジ氏は今後も購入の意向を示しているが、レシピを読み替えるという手間が生まれる。
シャウエッセンの減量は、これが初めてではない。2005年以降だけで今回を含めて6度、170gから107gへと削られてきた。158g、150g、138gと刻み、2013年7月には価格を据え置いたまま127gに。2022年10月にはさらに117gに落とした。20年強で約37%、63gも減ったことになる。
最も知りたい「何グラムになったのか」は陰に隠された
日本ハムは今回の変更について、公式Xで「正直に伝えます。シャウエッセンの内容量が減ります」と告知し、読売新聞朝刊には「時代に負けてたまるか。」の広告を打った。ただ、その広告画像を見ると、107gの記載は小さな説明文の中にある。117gからいくら減るか、本数が変わる可能性があるか。買う前に知りたい数字は、勇ましいコピーの陰に隠されていた。
メーカーは減量の理由に、原材料や包装資材、物流、エネルギーコストの上昇を挙げる。ただ同社には、2022年の値上げで販売が落ち、井川伸久社長が翌年「大失敗」と振り返った経緯がある。価格を上げれば客が離れる。だから今回は価格を据え置き、量を減らした。いわゆる「ステルス値上げ」である。
広告が訴えたのは、1本の食べ応えだ。だが「時代に負けてたまるか」と叫ぶ前に、2005年から今回まで6度にわたり、劇的に量を減らしてきた歴史を説明しないのか。20年で63g削った1袋を家族でどう分け、手元のレシピをどう読み替えるか。そこには答えず、都合のいいコピーだけが躍っている。
(ケン高田)
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