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記事全文を読む→「大谷翔平は153キロの速球を打てない」MLBデータを無視したドジャース・ロバーツ監督の大失態
米大リーグのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ、ドジャースはここまでブリュワーズに3連敗を喫し、崖っぷちに立たされた。敗因はロバーツ監督の采配ミスにある。特に今年の優勝決定シリーズは2024年、2025年と2年連続でナ・リーグ最優秀監督賞に輝いた知将パット・マーフィー監督の若手起用がハマっているだけに、ロバーツ監督の「お気に入り選手を使いたがり病」が際立っている。
第2戦では好投した佐々木朗希を1イニングで交代させた一方、第3戦では先発ブレイク・スネルを引っ張りすぎた。スネルは今シーズン中、6回でリリーフに交代しており、それを見越して中継ぎのエバン・フィリップスが肩を温めていた。
ところが7回無死でスネルが先頭打者のボーンを四球で塁に出しても交代させず、99球目にバウアーズ、101球目にミッチェルから連続被弾。そして故障を抱える大谷翔平を、なおもスタメン起用し続けている。
ポストシーズン7試合における大谷の打撃成績は22打数4安打、打率1割8分2厘、0本塁打、0打点、2得点、4四球、1死球、7三振、1盗塁、出塁率3割3分3厘、長打率1割8分2厘、OPSは.515。
1番DHで出場した崖っぷちの第4戦は2回裏に3ランを放ち、ようやく復調の気配が見えたのか……。
大谷は現地時間10月14日の記者会見で、自身の打撃不振は故障が原因ではないと語った。
「やっぱり長い間、そういう(痛みがある)中でやっていると、癖になって動きがそういう方向に寄っていってしまったりとかあると思うので。どういう方向で変えていくのかは、痛みをとるのか、動きを改善するのか、やり方はいろいろあるのかなと思っています。症状で打てないということもないですし」
だがMLB公式日本語サイトは、残酷な現実を突き付けている。日本時間10月14日昼に公開された「大谷翔平の打撃不振を分析」特集によると、95マイル(153キロ)以上の球に対する打率が8月18日までの2割8分から、8月19日以降は0割3分6厘に急落しているというのだ。
振り遅れ率は12ポイントも悪化して37%に
MLBのデータ分析システム「Statcast」によると、2024年から2025年の大谷は95マイル以上の速球を左方向に運ぶのを得意としていたが、今シーズンは「バットスピードは落ちていないものの、95マイル超の速球の振り遅れが顕著」だという。球種ごとに見ると、ツーシームとシンカーの振り遅れ率はメジャー平均25%なのに対し、大谷は平均を12ポイントも悪化する37%だった。
振り遅れを指摘するデータはほかにもあって、いつもの大谷なら自分の体より前方約69センチの位置でボールを捉え、飛距離を伸ばしていた。ところがポストシーズンの打撃ポイントは、通常より13センチも短い前方56センチ。故障している軸足の左足が安定せず、タイミングが遅れていると、MLB公式から指摘されてしまった。
今の大谷はブリュワーズの先発陣との相性が最悪だ。第3戦に先発した左腕ロバート・ガッサーはシンカーとスイーパーが持ち味だったし、第4戦先発のシェーン・ドローハン投手は最速157キロを超える速球と153キロのフォーシーム、シンカーを武器とする左腕。満身創痍の大谷が最も苦手なタイプの投手である(第4戦の1打席目は三振)。
それでもロバーツ監督は大谷をスタメンから外さないばかりか、第3戦前には、
「大谷は昨夜遅くまで球場に残り、スイングの修正に取り組んでいた」
と記者団に語っている。大谷の過剰な練習を止めず、第2戦後の「大谷をスタメンから外して休ませる」方針が180度変わってしまった。
第4戦でようやく本塁打が出た大谷だが、このまま完全復活なのかどうかはわからない。ドジャースは指揮官もろとも大谷と一蓮托生で、運命を決めてしまうのか……。
(那須優子)
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