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記事全文を読む→トランプ「銃殺刑ライブ配信」が急転中止になった「2028年大統領選」有力候補者たちの損得勘定
処刑の瞬間を世界に生配信するアメリカ政府の「銃殺刑ライブ配信」計画が、わずか1週間で撤回されることになった。
トランプ大統領は10月15日、2009年に陸軍基地で13人を殺害した元軍医ニダル・ハサン死刑囚の処刑をライブ配信しないと発表。12月3日の銃殺刑は予定通り執行するとしている。
そもそもこの配信を打ち出したのは、ヘグセス国防長官だ。10月8日に発表されるや、与野党から批判が噴出。翌9日にはバンス副大統領も「私は見ない」と距離を置いていた。
10月15日にABCニュースが公開した世論調査では、配信反対は全体の8割に及ぶ。共和党支持者でも64%が反対する不評ぶりだった。
アメリカ政治に詳しいジャーナリストは、
「このゴタゴタには2028年の大統領選における、トランプ後継争いの思惑が密接に絡み合っています」
本人は否定しているものの、ヘグセス氏が「ポスト・トランプ」として名乗りを上げようとしている、との指摘は根強い。ジャーナリストが続ける。
「今回のライブ配信のような過激なパフォーマンスを売りにすれば、トランプ支持層への一定のアピールになるのは間違いありません。同時にトランプ大統領の後継者として最有力視されるバンス氏にとって、ヘグセス氏は支持層を奪い合いかねない相手。事実、今回のバンス氏の反応については、ヘグセス氏との摩擦の表れだとする政権関係者の話が、現地紙に伝えられている。過激路線で突っ走るヘグセス氏と距離を置くことで、熱心なMAGA支持者以外の支持を集める思惑もあるでしょう」
4ポイント劣勢VS5ポイント優勢
ここにルビオ国務長官も加わってくる。
エマーソン大学による今年8月の調査では、次期大統領選における民主党のハリス前副大統領との仮想対決で、バンス氏は4ポイント差の劣勢、ルビオ氏は5ポイント差の優勢だった。
「共和党内で『民主党に勝てるのはルビオしかいない』という待望論が強まれば、ポスト・トランプの本命になる可能性は十分ありえます。バンス氏と同様、ルビオ氏もヘグセス氏のスタンドプレーに批判的な姿勢を強めており、これもリアリストとしてのイメージ定着に寄与している。三者のいずれも、2年後の大統領選を見据えた上での行動だということです」(前出・ジャーナリスト)
死刑囚すら振り回す、権力争いなのであった。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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