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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<適応障害>特効薬はナシ。うつ病と何が違うのか
タレントの深田恭子が「適応障害」と診断され、芸能活動休養発表のニュースが日本中に衝撃を与えたのは記憶に新しい。
適応障害は、環境の変化などの状況にうまく対応できないことがストレスとなって心身に症状が現れ、生活に支障が及ぶ状態をいう。
不安や焦り、落ち込みなどの心の問題だけでなく、不眠や頭痛といった身体的症状、遅刻や暴飲暴食の問題行動を引き起こすこともある。
入社、転職、異動、引っ越しなどがきっかけになって発症することが多く、その環境変化や出来事から、1カ月以内に発症すると考えられている。
一見「うつ病」と似ているように見えるが、その違いは何だろうか。
適応障害は一般的に原因がはっきりしている場合が多いが、うつ病は、きっかけがわからないケースが多い。慢性的なストレスが蓄積されて、いつの間にか発症するからだ。
ストレス要因がはっきりしている適応障害は、ストレス源を取り除くと症状が改善するケースが多く、うつ病の場合はすぐに改善しないという特徴がある。
気分ひとつとっても、うつ病では何をしていても楽しめないのに対し、適応障害は、休みの日になると症状が少し楽になったり、趣味に没頭したりできることが多い。
決定的な違いは、その治療法にある。うつ病は抗うつ薬による薬物療法が有効であるのに対して、適応障害は薬があまり効かない難しさがある。そのため、適応障害の治療は、ストレスにうまく対応できるように感情のコントロールをする「認知行動療法」や、問題や症状に絞って医師と共に解決策を探る「問題解決療法」で対処していく。
適応障害はうつ病に比べて、誰にでも起こりうる病気でもある。ストレスとの付き合い方を見直すことが重要だ。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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