政治
Posted on 2025年12月09日 10:30

【残虐実態】ロシアが拉致したウクライナの子供2万人に施す「北朝鮮に強制移送して洗脳教育」の聞くに堪えない「新生ロシア人化」

2025年12月09日 10:30

 もはやこの男たちがやっていることは、鬼畜の所業以外の何物でもない。
 12月3日に米ワシントンで開かれた上院公聴会でのこと。その席でウクライナの人権団体「地域人権センター」の法務専門家が、ロシアに拉致された子供たちの一部が、北朝鮮の江原道元山市にある「松涛園」に送られ、思想教育を受けている可能性がある、という仰天の調査結果を報告したのである。

 松涛園(正式名:松涛園国際少年団キャンプ)は、社会主義圏の少年組織による交流拠点として、1960年に開園した青少年施設だ。先の地域人権センターによれば、ロシアは連れ去ったウクライナの子供たちを「ロシア化」させるため、ロシアやベラルーシにある160数カ所の「再教育キャンプ」に送致。そしてその一部は、北朝鮮の松涛園にも送られているというのだ。

 紛争地域の情勢に詳しい国際ジャーナリストが言う。
「ロシア側は、占領地域から連れ去った未成年者を保護し、避難させていると説明していますが、とんでもデタラメです。これは国際法に違反する強制移送であることは、歴然とした事実。ウクライナ政府によれば、2022年の侵攻開始以降、拉致などで強制的に連れ去られたウクライナの子供は約2万人。その数パーセントが今後、北朝鮮へ送られるということになります」

 ロシアと北朝鮮は昨年、事実上の軍事同盟を締結し、蜜月関係にある。だが、よりによって子供を北朝鮮まで強制移送し、ロシア語教育や軍事訓練を施すとは…。国際ジャーナリストが続ける。
「周知の通り、北朝鮮は世界で最も徹底した個人崇拝と反体制教育のノウハウを持つ国です。そこでプーチン大統領は『精神的な洗脳』の部分を金正恩政権に委託したのではないか、というのが専門家の見方です。北朝鮮ではウクライナ語の使用が禁じられ、ロシア語を強制される。ロシア視点の歴史観、特に『ウクライナはナチス』というプロパガンダを刷り込むなど、徹底したウクライナ人意識の破壊が行われます。この『再教育』を受けた子供たちは将来的にロシアへの忠誠心を植え付けられ、『新生ロシア人』に生まれ変わってしまう。それがロシアにとっては最大のメリットになるということです」

 この「再教育」の受け入れには、金正恩政権にとっての複数のメリットが生じる。ひとつはロシアからの多額の資金提供であり、北朝鮮はこの上ない貴重な外貨獲得のチャンスを得ることになる。そして北朝鮮は「委託料」として得た現金収入で、またぞろ核やミサイル開発を行う。それを恫喝の道具として利用することになるのだ。

 国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に逮捕状を出してから2年半。悠々と外遊する姿を見るにつけ、逮捕状の限界と国連安保理の無能ぶりが際立ってくる――。

(灯倫太郎)

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