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記事全文を読む→女性向け「偽装系YouTubeチャンネル」閲覧ストップを招いた「大人の優しい手の動き」女性視聴者の反応
「手」だけで既に100万再生。これは今年2月にYouTubeに投稿された「【実写】大人の優しい手の動き【女性向け】」と題された動画である。
「ごくごく普通の男子大学生」を名乗る27歳の男性が、無言で右手の動きを淡々と映しただけのものだ。概要欄には「手の動きによる癒しのリラクゼーション用動画」とある。だが画面に映っているのは、見る人が見れば何のメタファーかすぐにわかる類の動きだった。
コメント欄には女性視聴者とみられる反応が目立ち、チャンネルは登録者1万人台のまま、投稿から2カ月あまりで100万再生を突破した。
その後、ウェブメディアがこの動画を取り上げると、Xでは「偽装系アダルト」というラベルとともに、動画が急拡散。登録者は急増したが、数日後、チャンネルは閲覧できなくなる。
ここまではYouTubeで何度も繰り返されてきた「規約の境界線」をめぐる光景に見える。だが今回、見落としてはいけない点がひとつある。出演者と、想定される視聴者の性別である。
これまでYouTubeで大きく問題化してきた偽装系アダルトの代表例は「女性が出演し、男性が見る」だった。耳舐めや囁きを売りにしたASMR、ノーブラで街を歩く動画、教育目的を装った搾乳動画など。昨年10月にチャンネル停止された「ノーブラ散歩」動画は出演者が女性で、男性視聴者向けを強く意識した作り。YouTubeを入り口に、有料サブスクへと誘導する典型例だった。
男性配信者による「ドS彼氏低音ボイス」「ヤンデレ」
今回の100万再生は、その図式の鏡像に見える。出演するのは男性であり、少なくともコメント欄には、女性視聴者とみられる反応が目立った。
「女性向け」を銘打って性的連想を売る動画はもちろん、今回が初めてではない。YouTubeを少し検索すれば、「ドS彼氏低音ボイス」「年上彼氏」「ヤンデレ」「R15シチュエーションボイス」といったタグを掲げた男性配信者のチャンネルがいくつも見つかる。
海外に目を向ければ、英ガーディアン紙は2025年10月、女性向け音声エロティカを掲げる米Quinnについて、掲載時点の直近12カ月で加入者が168%増え、同年2月以降に収益が倍増したと報じている。
このサービスの加入者の83%は女性で、コンテンツ制作者の約4分の3は男性。「女性向け性的コンテンツ」という市場はもはやニッチではなく、商業的に成立した分野として認知されているのである。
今回はYouTubeというメディアで、男性の手の動きだけで100万再生という形で可視化された。コメント欄に並んだ反応の熱量を見れば、需要が薄い分野ではないことは伝わってくる。
次に何が映されるか。これまでの代表例は、男性向けに見えるものに偏っていた。同じ抜け道が、女性向けにも開くのかどうか。今回の騒動は、そんな問いを残したのである。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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