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記事全文を読む→トヨタ新型ランドクルーザーFJ「販売店ごとにルールが違う」商談のテーブルに着ける人と着けない人
トヨタの新型「ランドクルーザーFJ」が、この5月14日にようやく発売された。価格は450万100円。2.7Lガソリン、ラダーフレーム、パートタイム4WD。ランクルらしい骨太な中身を、シリーズでいちばん小さなボディに収めた一台だ。
月販基準台数は1300台。生産はトヨタ・モーター・タイランドのバンポー工場で、タイから輸入されてくる。発売前から問い合わせが殺到していた事情は300、250、70と同じ。またか、というのが正直なところだろう。
発売直後から目立っているのはエンジンでもデザインでもなく、「販売店ごとに違うルール」だ。ある店は抽選、ある店は既納客優先、別の店は店頭で申込書を自筆で書かせる方式。県内在住か、使用本拠が圏内にあるかを問う販売店もある。
抽選や商談権方式を採る販売店が目立ち、初期枠の数も、新規客を入れるかどうかも、店によってまるで違う。「セールスマン1名あたり1台程度」しか入らなかったという販売店の声もあり、ボディカラーによってさらに枠が絞られる、という話まで出ている。
つまりこのクルマ、450万円を払う準備より先に「自分はその店で商談のテーブルに着けるのか」を確かめなければならない。スペックや乗り味の話は、その後だ。
抽選か商談権か、一見客の受付はあるか、複数店舗への申込は可能か。買う側は商談に入る前の段階で、すでに神経をすり減らす。値段ではなく、商談条件でざわつく新型車。いささか倒錯した構図である。
ここで思い出しておきたいのが、約1年前の出来事だ。公正取引委員会は2025年4月10日、トヨタモビリティ東京に対し、独占禁止法第19条(不公正な取引方法第10項・抱き合わせ販売等)の規定に違反するおそれがある行為を行っていたとして、警告した。
対象は令和5年6月頃から令和6年11月頃までの間で、アルファード、ヴェルファイア、ランドクルーザーの販売と併せて、オプションの購入等をさせていた疑いがあるということだった。同時にトヨタ自動車と一般社団法人日本自動車販売協会連合会にも、再発防止に向けた周知が要請された。
いつの間にかオプションや支払い方法の押し付け条件が!?
問題視されたのは、抽選販売そのものではない。人気車を売る時に、本来は別商品である下取りやローン、コーティング、メンテナンスパックが、事実上の購入条件になっていなかったか。
FJのように枠の少ない人気車は、ちょうどそのラインの上にある。販売店ごとの独自ルールが、いつの間にかオプションや支払い方法の押し付けに変わっていないか。1年前の警告が問うていたのは、まさにその一点だった。
ここまで読んで、もういいやと諦めた人がいるかもしれない。ただ、販売店ごとの受付状況は今後、変わっていく可能性がある。初回の抽選や商談権で外れたからといって、購入機会が完全に閉ざされるわけではない。少なくとも、ランクル300や70の時のような「数年単位で全く動かない」状態とは、今のところ事情が違うといわれる。
今、動くべきかどうかは、その人がどれだけ初期ロットにこだわるかで決まる。一刻も早く乗りたいなら、最寄りの販売店で確かめるべきことが三つある。この店で自分は商談の対象になるのか。申込条件は何か。そしてローンや下取り、オプションが購入の前提として扱われていないか。
価格より先に、条件の確認。それが今のFJの買い方である。
(ケン高田)
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