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Posted on 2026年05月25日 11:30

【大相撲夏場所】小結・若隆景「史上3位の長期ブランク優勝」で大関獲りに たちはだかる過酷スケジュールと「5億円パリ巡業」

2026年05月25日 11:30

 大混戦となった大相撲夏場所は優勝決定戦の末、小結・若隆景が25場所ぶりとなる2度目の賜杯を手にした。
「あまり実感が湧かない」
 そう話す若隆景だが、史上3位となる長期ブランク優勝という感動のストーリーに幕を下ろした。

 しかし、だ。
「本場所のクオリティーからいくと、横綱と大関に多くの休場力士が出て、とてもとても…」(相撲担当記者)
 千秋楽には日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)が土俵上で挨拶を行ったのだが、本来なら三役以上の力士9人が揃う予定が、わずか4人。八角理事長は「たいへん残念」とコメントを残した。

 角界では屈指のストイックな稽古を続ける若隆景は、この優勝で2度目の挑戦となる大関昇進の起点の場所となったが、待ち受けているのは過酷な日程だ。
「奇数月にある本場所が終わると、部屋ごとに日数の違いはありますが、1週間から10日間の完全休養があります」(前出・相撲担当記者)
 そして6月は本来なら「巡業」がないのだが、今年は31年ぶりとなるフランス・パリ巡業(6月13、14日)が行われる。

休場組の大の里・豊昇龍・安青錦・琴桜も参加

 この巡業には昨年11月の九州場所で負傷して「左肩関節脱臼」の回復が思わしくなく、今場所は自身初の全休を決めた横綱・大の里が、
「自分の体と向き合う期間になればいい」(二所ノ関親方)
 としてパリ巡業どころか、5月末に行われる引退相撲(30日=元小結・北勝富士、31日=元関脇・宝富士)にも出ることになった。
 2日目から軽度の肉離れで休場した横綱・豊昇龍、左足小指を骨折して休場した大関・安青錦、コンディション不良による不振で途中休場した大関・琴桜についても、
「大混戦の引き金になった上位陣全員が、パリ巡業には参加する予定です」(相撲協会OB)

 今回のパリ巡業は、10年近く前からフランス側のオファーを受けて実施。加えて日本相撲協会100周年を記念して行われることになった。協会にとっては失敗が許されない、一大イベントとなる。
「巡業は主催者側からギャラが出ます。海外巡業は5億円近い経費が確実にかかるだけに、協会にとっては億単位の報酬になるのでは」(前出・相撲担当記者)

「大関に向けて頑張る」と宣言した31歳の若隆景にとって、来場所(名古屋場所・7月12日初日)も優勝、あるいは最低でも2桁以上の勝利が不可欠になる。過酷なスケジュールが大きなハードルになりそうだ。

(小田龍司)

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