社会
Posted on 2026年07月06日 07:15

ホストクラブは外国人観光客で盛況でも…キャバクラに「インバウンド需要」が生まれない納得の理由

2026年07月06日 07:15

 新宿・歌舞伎町では近年、外国人観光客がホストクラブを訪れるケースが増えている。アニメやドラマをきっかけに「日本独自の文化を体験したい」というニーズが広がり、ホストクラブを観光コンテンツとして楽しむ旅行者は珍しくなくなった。 
 しかしその一方で、キャバクラには同じようなインバウンド需要はほとんど見られない。

 都内で複数のキャバクラを運営する関係者は、外国人客を積極的に受け入れている店が少ない理由をこう話す。 
「最大の理由は、トラブル防止です。言葉の壁だけではなく、海外ではナイトクラブやストリップクラブの感覚で来店する客が多く、『お金を払えば女性を店外に連れ出せる』『性的サービスまで含まれている』と誤解しているケースが少なくありません」

 そんな勘違いをしている外国人客を、入店前に断ったことがあるという。キャバクラはお酒を飲みながら女性との会話を楽しむ店であり、性的サービスを提供する店ではない。しかし、そのルールを理解していない外国人客がいるため、トラブルを避ける目的で、外国人客そのものを受け入れない店は少なくないのだ。

キャバクラはリピーターが店を支える商売

「日本人同士なら当たり前に伝わる店のルールも、言葉が通じなければ説明は難しい。英語など外国語を話せるスタッフがいる店は多くなく、細かな説明ができないことも、外国人客を敬遠する理由のひとつです」(前出・キャバクラ運営関係者)
 さらに言えば、キャバクラはリピーターが店を支える商売である。一度きりの観光客よりも、定期的に来店する常連客を大切にする店が多く、積極的にインバウンド需要を取り込もうという動きはまだ限定的だ。 

 ホストクラブはシャンパンコールなどを「日本ならではのエンターテインメント」として外国人に受け入れられ始めている。それとは対照的に、キャバクラは店側が抱えるリスクや文化の違いが壁となり、インバウンドの波はまだまだ届いていないのである。

(カワノアユミ)

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