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記事全文を読む→山田五郎の「訃報」をめぐる大論争…ゆかりの著名人は「いつ知ってSNS発信したか」正式発表前後の「賛否」
著名人の死が発端となった論争は、どう決着させるのが正解なのか――。
西洋美術評論家やタレント、コラムニストなど様々な顔を持つ山田五郎さんの他界を伝えた人々の「タイミング問題」だ。
7月22日午前9時3分、現代美術家の村上隆氏がXに投稿。山田さんの死去を告げ、「享年67歳」「合掌」と記した。所属事務所の正式発表より約6時間、早かった。著名人が先走って訃報を伝えたように見えたが、正式発表より6日も早く、すでに一部SNSで広まっていた。
山田さんが亡くなったのは7月14日の夕方だ。事務所の発表を待たないまま、SNS上には死去を伝える投稿が次々と現れた。16日木曜の夜、作詞家・編集者の松山猛氏がFacebookに「良き友でありライバルだった山田五郎君がこの世を去った。もっと話したかったね」と綴った。
17日には事前に収録されたYouTube動画が公開された。山田さん自身が病状を語り、新刊を紹介する内容で、視聴者に死去は知らされていなかった。翌18日に親族、友人、関係者が参列して葬儀が営まれ、19日には講談社社友会のサイトに、本名の武田正彦名義で訃報が掲載された。ただし本文は会員限定のため、一般には閲覧できない。
22日朝、村上氏の投稿を引用する形で、映画評論家の町山智浩氏も追悼を投稿した。フォロワーから「そんなニュースはない」と指摘されると、友人づてに知ったと説明している。
書評家の豊崎由美氏も追悼文を投稿して批判を受けると、新聞社のアカウントや信頼できる筋からの投稿で訃報を知ったと経緯を明かした。同日午後1時には公式XアカウントがYouTubeでの発表を予告し、15時に正式発表となった。
TBS記者の「何が嬉しいんだか」批判に立川志らくが賛同
この動きに対し、TBSラジオの国会担当記者・澤田大樹氏は「訃報を先んじて投稿して何が嬉しいんだか」と批判し、公式発表前に投稿した人物をブロックしたと明かした。
落語家の立川志らく氏が、これに呼応。訃報を公表するタイミングは遺族や事務所が決めるものであり、第三者が先んじて広めるべきではない、という考えだ。一方で「待たなければならない決まりはない」「遺族から伏せるよう求められていたのか」という指摘が出た。
これらと対照的だったのは、山田さんの長年の友人である作家、イラストレーター・みうらじゅん氏の行動だ。みうら氏は公式発表後の午後5時48分、朝日新聞を通じて「さよなら親友」と追悼コメントを発表した。先の澤田記者のTBSラジオは、公式発表直後の15時2分に追悼投稿を出している。
公式発表を待った人と、待たなかった人。両者の違いは、情報をどこで知ったかだけでなく、発表を誰が行うべきかという判断の違いでもあった。
親しい人がSNSに追悼の言葉を書けば、それは不特定多数へ向けた訃報の拡散になる。故人を悼む気持ちと、遺族や事務所の発表を待つ配慮。今回の議論は、追悼の言葉をいつ発信するべきなのか、という難しい問題を残したのである。
(ケン高田)
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