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記事全文を読む→ドジャース・大谷翔平「MVP模擬投票」で本命からズルズル後退した「9月二刀流復帰後」猛烈追い上げの「難題と難敵」
大谷翔平の投手復帰が近づいている。だが、マウンドに戻れば今年もMVPを取れるかといえば、そう単純な話ではない。投手として登板できなかった約2カ月の遅れは、復帰しただけでは消えない。戻ってからどれだけの結果を残せるかにかかっている。
取り巻く状況の厳しさは「MLB.com」のナ・リーグMVP模擬投票に表れている。6月30日に公表の回では、33人中30人が大谷を1位に選んだ。それが7月28日の回では34人中23人に減り、8月25日の最新回では37人中8人にまで落ちた。代わって29人から1位に選ばれ、首位に立ったのがカブスの24歳の中堅手、ピート・クロウ=アームストロング(PCA)だ。投票参加人数は毎回、異なるため単純には比べられないが、本命だった大谷が大きく引き離された形だ。
この調査は現在の成績だけでなく、今後の試合展開の予想も含めて投票する仕組みになっている。最新回では大谷の投手復帰が近いことに触れられているが、それでも大谷を1位に選んだのは8人のみ。投票者全員が復帰を織り込んだとは限らない。それでも復帰が近いと報じられる中で、大谷は大差をつけられた。
カブスの24歳が総合力で差をつけた「大谷を上回る数字」
大谷は今季、投手として14試合に先発して8勝2敗、防御率1.79を記録していた。ところが左膝の痛みで、現地時間7月3日(日本時間4日)のパドレス戦を最後に、マウンドから遠ざかった。
その後は右上腕二頭筋の違和感も判明し、復帰調整はさらに遅れる。打者としてはOPS.935、30本塁打、80打点とリーグ上位を維持しているが、投手の成績が止まる間にPCAが打撃でも伸びを見せた。
7月3日以降のPCAと大谷の本塁打は14対12、OPSは1.014対.948で、いずれもPCAが上回っている。打って走れて、中堅の守備でもリーグ随一の範囲をカバーする24歳の若手に、総合力で差をつけられた。
では、投手に復帰すれば巻き返せるのか。報道によれば、早ければ8月30日のタイガース戦で登板する可能性があり、見送られた場合は9月上旬の本拠地開催中が次の候補となる。ただし初戦は1イニング程度から段階的に投球回を増やす計画で、残り約1カ月間に先発として長い回を投げられる試合は決して多くない。復帰後に好投を続けなければ、評価を動かすのは難しいだろう。
打者としては今もリーグ上位の成績を維持しており、実力が落ちたわけではない。離脱前の投球は申し分なかった。それでも追う立場に回った大谷。4年連続、通算5度目のMVPがかかる9月のマウンドは、復帰を喜ぶ場であると同時に、その遅れを取り戻せるかどうかが試される場になる。
(ケン高田)
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