秋風が心地よく吹き抜け、家飲みが一段と楽しくなる10月。仕事終わりの晩酌や週末のリラックスタイムに「いつもとはひと味違う、極上の酒の肴を楽しみたい」と思ったらどうするか。もちろん酒場へ繰り出すのも悪くないが、自宅のキッチンで手軽にプロ顔負け...
記事全文を読む→「世代論」で読むプロ野球〈松坂世代・続〉(4)球史に残る「戦う姿勢」の遺産
松坂世代が残した最大の遺産は、単なる成績ではない。もちろん、勝利数、本塁打数、セーブ数、奪三振数は素晴らしい。だが、それ以上に彼らが残したのは、「自分の役割から逃げない姿勢」だった。
松坂は怪物として、世代そのものを背負った。杉内は左腕の技術と感情を武器に、勝てる投手であり続けた。村田は主砲として、批判も期待も受け止めながら長打を狙った。藤川は短いイニングに魂を燃やし、ストレート一球で球場を支配した。和田は最後まで変化を受け入れ、40代になってもプロの先発として勝ち筋を探し続けた。
この「戦う姿勢」は、現代の野球にそのまま持ち込むべきものではない。球数管理、コンディション管理、分業制、データ活用が進んだ現在において、昔のように“無理”を美談にする必要はない。むしろ、彼らの時代の負荷や故障の歴史から学ぶべきことも多い。だが、それでも消してはいけないものがある。苦しい局面で、自分の名前で勝負を引き受ける感覚だ。
令和の野球は、より合理的になった。先発は早めに降り、リリーフは細かく分担され、打者もデータに基づいて役割を最適化される。それは正しい進化である。ただ、その中で時々、選手の顔が見えにくくなる瞬間もある。松坂世代には、その逆があった。良くも悪くも、選手個人の顔が濃かった。勝った時も負けた時も、「あいつの試合だった」と言える濃度があった。
彼らは最後の昭和的カリスマたちだった。だが、それは古いという意味ではない。自分の身体を削り、役割を背負い、時に壊れ、時に復活し、それでも人前に立ち続けた選手たちだったという意味である。松坂世代は、現役選手としては終わった。しかし、彼らが見せた「戦う姿勢」は、いまも野球を見る側の基準として残っている。
数字で語れば、いつか抜かれる記録もある。だが、姿勢は簡単には抜かれない。松坂が背負い、杉内が研ぎ澄まし、村田が振り抜き、藤川が叫ぶように投げ、和田が最後まで続けた─その連なりこそが、松坂世代の本当の遺産である。彼らは勝っただけではない。戦うとはどういうことかを、長い時間をかけて見せ続けた世代だった。
ゴジキ:野球評論家・著作家。「データで読む甲子園の怪物たち」(集英社新書)ほか著書多数。「マネジメント術で読むプロ野球監督論」(光文社新書)が重版出来。発売前から重版となった最新刊「システムで読む甲子園」(カンゼン)が絶賛発売中。Yahoo! ニュースエキスパート。
アサ芸チョイス
過去の選挙での問題発言に加え、支持者をシャトルバスで無料送迎していたことをめぐって事実関係の弁明を二転三転させた末に、簗和生前農水相(裏金1746万円)が事実上の更迭となった。国会審議で野党から追及された際、当初は「選挙管理委員会に確認して...
記事全文を読む→昼どきの日本列島に緊張が走った。10月16日午後0時40分頃、気象庁は北海道根室市から北東約750キロの千島列島付近を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震が発生したとして、緊急地震速報を流した。テレビに映し出されたM9.9の数字に...
記事全文を読む→コント日本一を決める大会に「大人の事情」は無関係だった。10月17日に生放送された「キングオブコント2026」(TBS系)で、エントリー3445組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得したのは、吉本興業所属のジェラードン。アタック西本とかみち...
記事全文を読む→
