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記事全文を読む→映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第5回〉(3)今は放送不可「竹山プロレス」
番組作りの中で時代の変化を感じたこともある。
「お笑い道」の名物企画「竹山プロレス」は普通のトーク番組風なのに場所はリングの中で、竹山は力道山のような黒のロングタイツ姿。
グラビアアイドルを迎えて、好きな食べ物や芸能界での夢といった無難な質問から始まり、「ファーストキスの場所は?」「初体験の年齢は?」「体験人数は?」とバンバン踏み込む。とうとう「アイドルなんで言えません!」とグラドルが回答を拒否すると、竹山は「ふざけんな!」とキレ返し、パイプ椅子を投げつけて開始ゴング。ザキヤマレフェリーがリングに入り、竹山が次々にプロレス技を掛ける。追い詰められたグラドルがたまらず回答すると、椅子を直して普通のトークを再開。これを繰り返し、最後はレフェリーのザキヤマが寝返って、竹山をノックアウトして終了、というオチだった。
プロレスシーンは現役女子レスラーの指導を仰いだ。
「アイスリボン創始者のさくらえみさんが来てくれた時、さくらさんに『これってセクハラですよね?』と指摘されました。まだセクハラが社会問題になる前で、『行きすぎないようにやりますので』と答えましたけど、確かに今なら企画段階でボツです」
また、番組では現代にも通底する“バラエティー方程式”をいくつも生み出した。
先輩の竹山を後輩のザキヤマが延々といじり倒し、竹山が本気で嫌がっても尋常ではないしつこさで、いつまでたってもやめなかった。
「のちに次長課長の河本君とザキヤマが、2人で先輩の竹山君をしつこくいじり倒す『天丼』で『竹山いじり』は話題になった。地上波の『ロンハー』(「ロンドンハーツ」テレビ朝日系)や『アメトーーク!』(同)でも有吉(弘行)君とザキヤマで竹山君をいじり倒しましたけど、それを最初にカメラの前で披露したのは『お笑い道』ですよ」
また、人気企画「僕らがカメラに気付くまで」は、芸人にドッキリを仕掛けて「これはドッキリだ」と気づいた後にどんなリアクションを取れるかを競わせた。
「『ドッキリだと気づいた芸人はわかっていてもやり通すのか』は今やバラエティーの定番ですけど、その先駆けもこの番組だと思います。地上波ではできなかった、とがったことを実際に番組にした経験は、芸人にとっても僕らにとっても貴重な財産になりました」
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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