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記事全文を読む→「抹茶」はもはや外国人のものに…「明治スーパーカップ」終売を決断させた「世界的ブーム」と「高級化」
日本人にとって身近な「抹茶」が、気軽に楽しめない存在になってしまう。
明治のアイス「明治 エッセル スーパーカップ 抹茶 200ml」が製造終了していたことに端を発し、日本における抹茶の存在感がクローズアップされている。
明治の担当者は、抹茶原料の世界的な需要増加を受けて供給不足の可能性があったため、安定供給を優先して終売を判断した、と説明している。
その背景に見えるのが、世界的な抹茶ブームだ。訪日外国人の間では抹茶ラテや抹茶スイーツの人気が高く、京都など観光地では抹茶を使った商品が次々と登場している。
その一方で、スーパーなどで販売される抹茶商品は値上がりし、日本人にとっては以前ほど気軽に手を伸ばせる存在ではなくなりつつある。毎日の買い物で楽しんでいた抹茶味のお菓子やアイスまで、値段を気にしながら選ぶ時代になってしまった。
筆者も以前、京都で2000円近くする抹茶スイーツを食べたことがある。店内を見渡すと、客の大半は外国人。日本人の姿はほとんど見当たらなかった。
観光客向け高級スイーツとしての存在感
もちろん価格だけが、日本人の抹茶離れの理由とは限らない。しかし、かつて身近な甘味として親しまれてきた抹茶が、観光客向けの高級スイーツとして存在感を増している光景には、複雑な思いを抱いた。
抹茶の需要が世界規模で拡大すれば生産量がすぐに追いつかず、原料の確保が難しくなる可能性が出てくる。原料価格が上がれば、メーカーが値上げや商品の販売継続を見直すだろう。
今回のスーパーカップ終売は、外国人観光客の需要増だけによって引き起こされたわけではないと思う。それでも日本で育まれてきた食文化が世界で評価される一方、日本人が以前のような価格で楽しめなくなるとしたら皮肉な話だ。
世界中で愛されるようになった抹茶。その人気の陰で、日本人にとっての「いつもの抹茶」が遠い存在になってしまう日が近づいている……。
(京野歩夢)
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