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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉芸能人のプロフィールは普通ではダメなんです
お気づきの方がいるかどうか、僕は事務所のプロフィールの趣味の欄で「温泉」の隣に「サンセットコーディネート」という文言をしれっと書き加えています。
和訳すれば“日没調整”となりますが、今のところ「サンセットコーディネーター」として、特に何も活動しているわけではありません。さらに加えて、最近では「御神木コーディネーター」とも名乗ってます。
「サンセットコーディネーターに御神木コーディネーター!? 次から次へと何それ!?」
不思議がられても仕方がない。でも芸能人ですからね。そういったプロフィールじゃないと意味がないと思うんですよ。よく特技の欄に「殺陣」「乗馬」なんて書く人がいるでしょ? 特殊技能は別ですが、普通すぎるんですよ。それってクソつまんないじゃないですか。
だったら特技なんて書かないほうがいいし、いっそ特技「なし」のほうがまだこだわりがあるのかもしれない。芸能人、特に役者で趣味が「映画鑑賞」では、そんなの当たり前すぎると思うし。
そういうフックがないことをただ書き連ねるのはどうも性に合わない。プロフィールこそ自己プロデュースする場だと僕は思うんです。
とはいえ、中学や高校の卒業アルバムのプロフィール欄には、将来の目標「会社員」と書いてましたよ。全然普通でした。クソつまんなくてすみません。でも芸能人となって芸歴30年を超える今となっては、自分で自分の彩りをしていかないとダメだと思いますね。
かといって、「サンセットコーディネーター」と名乗ってるのにもかかわらず、
「日没にはまったく興味がないです」
と言いっ放しなのはもってのほか。僕も適当にホラを吹いているわけじゃないんです。とはいえ、僕の公式ブログを隅から隅まで、何年遡って見てもらっても「サンセットコーディネーター」という意味はわからないでしょう。
ですが、少なくとも、
「あぁ、原田龍二は日没が大好きなんだな」
ということは感じられると思うんです。
同様に「御神木コーディネーターって何?」と聞かれたたらどう答えるのか?
僕は神社仏閣の中にある、いわゆる「しめ縄の付いた樹」だけが御神木じゃないと考えています。御神木についても、これまた公式ブログ見ていただくとわかりますが、相当な年輪がありそうな樹も僕が住む浦和の公園や遊歩道にけっこうあるんです。
カミさんと一緒に散歩している時に、
「この樹、御神木だと思うんだけど」
「うん、そうかもしれない」
僕はそういった特別なフォースを感じる樹にはそっと近づいて挨拶するんです。そうすると、彼女も一応、手を合わせてたりはする。
つまり僕はすべての大樹が御神木だと考えます。特に70〜80年とか年輪を重ねた樹というのは、僕が生まれる前から生きてる。
そういうものに対する畏敬の念を持つということが、大事なんです。樹というものは当然、何もしゃべらないし動かない。ただそこに存在して生きているだけなんだけど、誰よりも人間の営みを見ていると、僕は思っています。
じゃないと「よーいドン」で桜並木の桜が一斉に咲かないし、みんな根っこで繫がって、「よし、行くぞ!」と咲く瞬間をみんなで待ち構えてないと思うんですよね。
晩秋から冬にかけて、落葉樹の桜は冬枯れて本当に寒々としてるけど、
「暖かい4月になるまで頑張ってね」
と話しかけながら散歩しています。それは僕の声が桜の樹に届いていると思って話しかけてるんです。それはもう樹との対話と言ってもいい。
そして桜は4月頃になると、まさにこの世の春とばかりに見事な花が咲く。その花が散ったら、来年に向けて太陽からの恵みの力を蓄えるために青々とした葉っぱが出ますからね。
「よくぞ咲いてくれた!あなたたちが耐え忍んでいた時もオレは見てたから知っているよ」
もう涙ぐんじゃう。僕がそう讃えても桜の樹は何も語らない。でも彼らはその全身を使っていろんな情報をキャッチしていると思うんです。
長々と説明してきましたが、つまり「御神木コーディネーター」というものは何かというと、神社仏閣の中にあるすでに「御神木」とされている樹は別として、
「ああ、この樹すごい!エネルギーを感じる」
と人々が感じる大樹の傍らで僕は、
「そのあなたの想い、こちらの樹には十分に伝わって喜んでますよ」
という一言を捧げる。要するに通訳。僭越ながら人と樹がコミュニケーションを取るのをお手伝いする役ですね。
「誰が何と言おうと樹の気持ちはわかる!」
この連載のタイトルのような戯言ですみません。でも、僕は大樹を見るとスピリチュアルなエネルギーを感じちゃうんですよ。
日本全国に大樹と呼ばれる樹は無数に存在します。特に欅、杉、イチョウなどの樹木の寿命は千年と言われ、屋久杉の寿命は数千年を超えるんです。
大概の人は、
「この樹、太いなー」
といった感想だけでその場を立ち去るでしょう。
ですが僕の場合は、
「戦国時代、ここで行われた合戦を見ただろう」
から始まり、百年いや千年か。台風や冬の寒さに耐え、その間枯れず伐き られず。いつしかその地域の地名にもなり、その樹影は悠久の歴史を刻む‥‥。そんな大樹たちにロマンを感じずにはいられないのです。
なので、僕は公園や遊歩道などで大樹の根っこが盛り上がっていることがありますが、根っこは踏まないように心がけています。
次回も御神木コーディネーター、そしてサンセットコーディネーターの話をしたいと思います。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中!
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