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Posted on 2026年07月12日 18:00

原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉スキャンダルのおかげ? で、強靱なメンタルを手に入れた

2026年07月12日 18:00

 今回はメンタリティについてお話しします。僕、もともとは弱くないほうだと思います。強大というほどではないけれど、普通より繊細な程度でしょうか。

 ところが、19年のスキャンダルを経て強くなりました。それまでとは違う強靱さを手に入れた感じです。文春砲を食らった当初は、完全に無力になりました。何もできないっていうよりも、勝てるものが何一つない。最弱。打たれっぱなしで、羽ばたく術も忘れてしまい、姿を見られたくないから、なるべく人目につかないような生活をしていたくらいでした。

 あれから7年が経ちましたが、当時は今のような精神状態になっていることなど全然イメージできませんでした。すべてが終わったと思いましたからね。仕事がなくなる不安? それどころじゃない。その日が過ぎることがテーマでした。毎日毎日、やることがないんですよ。仕事がないわけですから。とはいえ家の中にいてカミさんの傍で、じっと座ってるわけにもいかない。

 そこで僕は走ったんですよ。なぜならば走らないと疲れないから。ジムに行くと人がいるし、もともと僕はジムに行かない人間だけど、まず自分を疲れさせないと。寝るためにも、時間を経過させるためにも。

 絵描きだったら絵を描くでしょう。書道家だったら書を書き続けたり、音楽家だったら作曲するかもしれない。けれども、そういった才能がない人間にとっては、ひたすら走るしかないんです。毎日走る。自然の中で自分を見つめながらね。でも、このスキャンダルを乗り越えられなかったら、ただの俳優の中の1人で終わっていたはずです。

 ひょっとして、スキャンダルが発覚してよかったと思っているかって? そんなもの、なかったほうがよかったに決まってますよ。時間を戻してやり直すことなんてできないわけですから。だったらもう前向きになるしかない。開き直って以前よりも大きく太くなるしかない。いや、ならざるをえないんです。

 その結果、僕のような生き方をしている人は今の芸能界で僕しかいない。スキャンダルを乗り越えたからこその心霊ユーチューブがあり、堂々と裸を晒す温泉番組が生きてくると思うんです。

 今だったら何でも対応できるんですよ。質問のNGなし、時間制限なしの謝罪会見を乗り越えたら、何だって対応できる。

 今の僕にはもう怖いものなんてない。最近はどんな企画だろうが、

「これやる!? どうしようか!?」

 という迷いが一切ない。

「やりますよ!」

 やって失敗してもおいしい。笑って許してもらえちゃうんだから。ある種モンスターみたいな状態だと思うんですよ。もう自分でもよくわかんない、人間じゃない感じです。

 普通、みんな失敗しないように生きるじゃないですか。落とし穴を避けようとする。僕の場合はドーンと穴に落ちて、でもそこからなんとか戻ってこられた。今や視聴者からは何かやらかしてくれるだろうと普通の役者よりは期待されてると思うんですよね。

 かつては勝新さんとかショーケンさんとかそういう豪放磊落と呼ばれる、すごい人たちいましたけど。でも今の芸能界、そういう生き方は許されません。もちろんそこまでの域には達しないまでも、カテゴリーに分けるとしたら、勝新さん・ショーケンさんの何でもありカテゴリーに僕も入ってきてる気がするんですよ。

 ストレスがあるとしたら、まだタオルで前を隠して温泉や銭湯に入らなきゃいけないということくらいでしょうか。むしろ「原田龍二だから隠してください」と言われたりしてますが。

 かつてプレイボーイと呼ばれた火野正平さんは「握手すると妊娠しちゃう」といった冗談を言われてましたけど、僕の場合、温泉でおちんちんを出してるだけで見てる人は妊娠しちゃう、みたいな。その域まで達したいですね。

 そもそもなんでおちんちんを見せちゃいけないのか? もちろん見せるのが好きなわけではないんですけどね。

 僕は散歩中にホーミーをしてます。ホーミーというのは、モンゴル・遊牧民の伝統的な歌唱法で、うなり声のような低い声と甲高い声を同時に発声するいわば“一人二重唱”です。興味のある方は僕のブログで音声も公開してるのでよかったら聞いてみてください。

 そのホーミーはストレス発散のためにやっているわけじゃなくて、なぜか無性にやりたくなる時があるんです。それはスピリチュアルレーダーが働いてる時です。僕はもう完全にシャーマニストだし、アニミズムに没頭している時でもある。

「今、やれ」

 と何かが降りてくる。

 ただ、人がたくさんいるようなところでやらないようにしてるんです。やってもいいんだけど、びっくりされちゃうから。

 でも逆にホーミーについていろいろ聞いてもらいたい、という部分もあるんですよ。

 2年ぐらい前だったかな、誰もいないと思って畑と畑の間の道で自転車を押して歩きながら、うなってたんですよ。そしたら、

「原田さん!?」

 と僕に呼びかける声が茂みの中から聞こえたんです。ですが、反射的に「恥ずかしい」と思って逃げちゃったんですよ。思い直して引き返してみると、声の主は去っていました。後の祭りですね。

 なぜ逃げてしまったのか? ひとえに器の小ささですかね。今なら2年前よりもさらにモンスター度はアップしてますから、逃げずに話ができると思います。だって声をかけてくれた人は僕がホーミーをやることを知っている奇特な方だったわけですから。きっといい話ができたに違いない。実にもったいなかった。この件をカミさんに話したら笑ってましたけどね。

 人としてまだまだ。人生の先輩にお話を聞くと、人間は最後まで完成しない。死ぬ時が完成という見方もあるみたいですけどね。

原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中

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