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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉運転席回し蹴りは、怒り心頭ではなく咄嗟の判断
今回は怒りについて。僕は、常に冷静沈着とまではいきませんが、心乱れることはあっても怒ることはほとんどないんです。
例えば車を運転してる時、路線変更で強引に入られたとしてもまったく気にならない。思わず「パァー」とクラクション鳴らして煽るとか? そんなことやったことありません。
これは子供の頃からの性格だと思います。弟もそうです。ただ僕より少し気は短いかもしれません。手を出されるまでは怒らない。もし手を出すとか出さないとかになったら、それは怒ってるんでしょうけどね。
「怒りで眠れなかった夜」というのは過去を振り返っても一度もないんです。もしも怒りで寝れないなと思ったら‥‥。ジムでガシャガシャ、マシン相手にトレーニングするっていうのもありかもしれないけど、僕はむしろ散歩に出かけますかねぇ。
なので怒りを静める方法、僕ならではの「アンガーマネジメント」みたいなものはないです。決して聖人君子というたぐいの人間ではないんですけどね。頭に血が上ったら怒るし、たまたま性格はおとなしいほうだから、すぐ手が出るということにはならないだけで皆さんと同じように腹が立つこともありますよ。
芸能界入りする前を振り返ってみると‥‥。渋谷の公園通りの下の入り口あたり、当時はまだなかったディズニーストアの前を大勢で歩いていたんですよ。そしたら明らかに故意で、僕の真後ろ、わずか数センチまで車が迫ってきて、轢かれそうになったんです。
「こいつ、轢くつもりできたな!」
その瞬間、回し蹴りで運転席の窓ガラスを割りました。特別、僕の蹴りの力が強かったというわけじゃなくて、たまたまエンジニアブーツを履いてたので、それで割れたのでしょう。運転手を車から引きずり出したのは仲間で、僕は何もしなかった。
果たしてそれが怒りなのか? 咄嗟の判断ですね。轢かれかけてもキレなかったし、じくじくとずっとイジめられて怒りが爆発したわけではないですから。
カミさん、息子や娘とのケンカもありません。手を出すことはもちろん、口ゲンカにもならない。基本的に平和主義者なんですよ。事を荒立てないほうが面倒くさくないし、エネルギー使わないし、楽ですから。
仕事で揉めたこともないですね。マネージャーと一度もケンカをしたことがない。揉めないし、揉めたくないし、楽しくハッピーにやろうよって、心から思います。
読者の皆さんの世代、50代、60代、70代が多いと思うんですけど、中高年世代によるカスハラが時々問題になってますよね。
区役所で職員に理不尽なクレームを付けている人を見かけたことがあります。
「ちょっとそれ言いすぎじゃないですか?」
思わず口を挟もうとしましたが、やめました。
電車が遅れたぐらいでずっと駅員に突っかかってる人とか、土下座を強要する人とか。たまにとんでもない動画とかあるでしょ?
カスハラを常習的にする人はいつか報いを受けると思いますよ。人に対して悪い行いをしたら、いつか自分にもその悪い結果が返ってくる。そういった因果応報はあるのか、ないのか。
悪行三昧だった人や自殺して命を無駄にした人の魂はどこへ行くのか。そういった答えの出ないことを心霊スポットで考える瞬間がけっこう多いんです。
「命を粗末にした人たちの魂は、生きている人は誰も近づかないような薄汚いところでずっと地縛霊としてその場にとどまる」
霊能者と呼ばれる人たちはそう考えるようです。
もちろん本当のことは誰にもわかりません。「ひどいことしたらバチが当たる」と言っていた僕のおばあちゃんの言葉を信じたいですね。
ところで4月から自転車のルールが厳しくなりましたよね。
基本的に歩道は「歩行者優先」なので自転車は車道を通行し、運転者は降りて自転車を押すことになります。自転車に免許はいりませんが、法律上は「軽車両」となり、スマホのながら運転や逆走、並走運転などは罰金の対象になりました。
実は、ルール改正以前から、自転車を運転する人が歩行者にベルを鳴らすのはいけないことだったのは知ってましたか?
ですが、僕はこれまでどおり、後ろから自転車に「チャリン、チャリン」と鳴らされるほうがいいですね。
ウォーキングコースで鳴らさないで無音でスーッと横を通り過ぎられるのは、すごく怖いです。歩いている時に腕を伸ばしたり、肩を回すことってあるでしょ? その瞬間に自転車に当たったら、絶対に腕をケガしますからね。
今まで自転車のベルを鳴らす人っていうのは「チャリン、チャリン」と鳴らした後、僕が振り返ると「すいません」と言うんで、僕も「すいません」と返すことが多かったんですよ。
要はベルの鳴らし方じゃないですかね。ルール改正前も歩道で徐行運転していた人は、歩行者に対して決してけたたましくベルを鳴らさなかった。暗黙の了解です。
やたら車のクラクションを鳴らしてトラブルになるのと一緒で、何でもモノの言い方やり方ですよね。
僕が住む埼玉は、東京よりも車社会なのですが、明らかに東京よりも歩道が狭いです。車道を走るロードバイクは、いわゆるママチャリと呼ばれる自転車と違ってスピードが出ますから、無音で歩道を走られた場合、けっこう危ないですね。
これはあくまでも僕の考えですが、ルールが変わったとはいえ、自転車が歩道を走るのはNGになっても、近くに警察官がいない限り運転者は自転車を降りて押すことはないでしょう。なので今までどおりベルを鳴らしていた人は鳴らしたほうが危なくないような気はします。
歩行者と運転者、お互いの安全が重要であり、少々のことでは怒らず臨機応変に対応する。そういった日々の積み重ねが「厚みのある人間」になれる道だと思っています。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中
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