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記事全文を読む→【超神秘ドキュメント】「ついて来るのか」「うん」返事をするようになった「幻の黒ねこ」の不思議な実話
筆者の自宅には3匹の飼い猫がいる。そのうち、いちばん下の黒猫が「返事」をするようになった。いや、そんなはずは…と思うだろう。
この猫の名前は「吾輩は猫である」の文豪・夏目漱石から取ることにしたたが、いかがなものかという思いもあり、ひらがなにして「そうせき」に。普段は「坊っちゃん」と呼んでいる。
保護猫のそうせきは我が家にやって来た時から、飼い主にしか懐かず、来客や配達の人などが現れるとすぐに身を隠した。よその人の目に触れるのは病院に連れて行った時だけ、先生やスタッフしか見ることができない。いわば、ずっと「幻の猫」だ。我が家にやってくる人は「そうせきを見たい」と、いつも残念がっている。
そんな超人見知りの猫なのに、飼い主には驚くほど甘え、いつもベッタリしている。年がら年中くっついてくるので、ストーカー猫と呼んでいるほどだ。
朝方などは階段下からニューニュー鳴いてうるさいが、このところ、それがもっとエスカレートしている感じだ。しょっちゅう足元にまとわりつくので「ちょっと邪魔、猫踏んじゃったになるよ」などと声をあげる。あるいはそんな時に取りなして「ついて来るのか」と声をかけると、驚くべき反応が。小さく「うん」と頷くのだ。
「今、返事したな」と言うと恥ずかしいのか、口元をムニャムニャさせながら「ニャー」と返してくる。このやりとりは人と人との会話のようだ。なにしろ本当に「うん」と返事するのだから。
そんなバカバカしい話はないと言う人もいるだろうが、実は似たような話がある。以前、俳優の平岳大さんをインタビューした時のこと。平さんに是非にとお願いしたのは、猫の話を聞きたかったからだ。
ごはんを食べさせると「おいしい、おいしい」
ある撮影の時に、野良猫なのか地域猫なのか、現場にやってきた。平さんはお腹がすいているのではないか、かわいそうと思ってホテルに連れて帰ると、コンビニで買ってきたごはんをあげた。その時だ。子猫は「おいしい、おいしい」と言って食べたという。これ以降、「言葉を話す猫」のことが気になって仕方がなかった。
平さんの猫が「おいしい」と言うのだから、そうせきが「うん」と返事することだって変な話ではない。どちらも人とコミュニケーションしていることに変わりはないのだ。
長く読まれている「猫語の教科書」(ポール・ギャリコ著/ちくま文庫)という本がある。猫がどうやって人に取り入って生活しているか、その知恵を擬人化して書いているのだが、平さんの「おいしい」猫にも我が家のお返事猫にも、そんなあざとさは感じられない。
やはり、自然に口から出た「言葉」なのだろうと…。
(峯田淳/コラムニスト)
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