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記事全文を読む→猫だらけのお寺動画「住職がドライフードを直接食べさせる」を見てふと思った「アレを実際にやってみたらどうなるか」
猫の動画をたまに見ることがあるが、いちばん楽しいのはXで流れてくる「那須の長楽寺」というアカウントだ。
長楽寺は栃木県那須市にある真言宗のお寺。那須三十三所観音霊場の第十二番札所だという。ここの住職が2015年12月から、猫に囲まれた食事風景を10年以上も発信し続けている。
長楽寺では三毛、キジシロ、白ブチなど、見ている限り8匹かそれ以上の猫を飼っているようだ。住職が朝ご飯を食べていると、猫たちが寄ってきて、ご飯のおねだりをする。その様子がたまらなく可愛いのだ。
食卓にはドライフード、いわゆる「カリカリ」が入った器がある。住職はご飯を食べながら、器からカリカリを1個ずつつまんで、抱いている猫、テーブルによじ登る猫、ひじ掛けに乗っている猫、テーブル下に並んでいる猫の口元に持っていき、食べさせてあげる。あるいは床に器を並べると、猫が一斉に食べ始める動画もまた可愛い。
そんな動画を見ていて、ふと思う。ウチの猫3匹はどうなのか。何が「どうなのか」といえば、住職がやっているような「手のひらから直接、餌を食べさせる」行為だ。
そもそも猫は人間の手のひらから食べるのか。あるいは元来、習性として嫌がるのか。そんな考察や研究は今まで、見かけたことはないのだが…。
いや、長楽寺の動画に多くの猫愛好家が見入ってしまうのは、そうした「手のひら映像」が珍しいからなのか。
我が家には年齢順に「ガトー」「クールボーイ」「そうせき」と名付けた猫がいる。人に懐かない真ん中のクールボーイは仕方がないとして、上のガトー、下のそうせきも住職と同じように、カリカリをつまんで食べさせることができるのか。食いしん坊のガトーは食べてくれそうな気がするが、口元に持っていくとスルーされる。落ち着きのないそうせきは、気にも留めない。やはりダメなのか…。
咄嗟に手のひらに置いて近づけてみると…
ところが数日前に「異変」が起きた。ベッドから出たら、一緒に寝ていたそうせきがついてきた。そういう時はいつも頭を足にぶつけて来たり、耳裏あたりを足にスルスリさせて甘えるが、長楽寺の猫たちを思い出して、好物の「Sheba(シーバ)」を1個、そうせきにあげてみた。するとやはり頭を振るようなしぐさをして、食べてくれない。
そこで咄嗟に手のひらにシーバひと袋の半分くらい載せて、口元に近づけた。すると脇目もふらず、カリカリを音を立てて食べ始めたのだ。ちょっとした驚きだった。おそらく飼い主に甘えているのもあるんだろうな、と思いながら。朝の数日はそんなことが続いた。
普段はほとんど鳴かないガトーは、ご飯を食べたい時にだけ「ミャ~ン」。行ってみると、ご飯を食べる器の横で寝そべっていた。そこにそうせきもついてきたので、先にそうせきに手のひらからシーバを食べさせる。
なんと、音かニオイで嗅ぎ付けたか、ガトーがそうせきのために広げている手のひらに頭を突っ込んで、割って入ってきた。ガトーはシーバをほとんど食べないはずなのだが、がっつく感じで手のひらから一心不乱に食べている。これまたビックリだ。
長楽寺の住職のように、カリカリを1個ずつ食べさせることはできないが、手のひらからでも同じようなものか。これが第一歩だ。そのうち1個ずつにもチャレンジしてみよう。
(峯田淳/コラムニスト)
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