エンタメ
Posted on 2026年05月01日 18:00

令和の「ネコノミクス」再燃!看板猫がいる「幸せな鉄道駅」海外からの巡礼者と「猫ファースト」ルールの実情

2026年05月01日 18:00

 新緑が目に眩しいこの季節。行楽の目的地に迷っているなら、愛くるしい「招き猫」が待つローカル線の旅はいかがだろうか。今、全国の鉄道駅では、看板猫が過疎路線の窮地を救う「ネコノミクス」が再燃。インバウンド客も巻き込み、地域経済に幸福の連鎖をもたらしている。

「元祖は和歌山電鐵貴志川線(和歌山県紀の川市)の『たま駅長』ですが、現在はその遺志を継ぐマネージャー駅長『よんたま』をはじめ、3匹が活躍中です。さらにJR芸備線・志和口駅(広島市安佐北区)では、2022年に開館した『りょうま駅長記念館』を拠点に、『やまと駅長』と『ちどり副駅長』の兄弟が、国内外のファンを癒やしています」

 そう解説するのは、各地の猫駅事情に詳しい旅行ライターの高島昌俊氏だ。特に志和口駅の兄弟猫は2024年3月の就任以降、その仲睦まじい姿がSNSで拡散。アメリカや中国など、海外からも巡礼者が絶えないという。
「記念館は地元有志による運営で、入場は無料。グッズの売上や寄付金が猫たちの『お給料』となり、居住環境の整備に充てられています。こうした『猫ファースト』な運営こそが、令和のネコノミクスの鉄則。単なる客寄せではなく、地域全体で猫の幸せを守る姿勢が、結果として鉄道の再生に繋がっています」

駅周辺にたくさんの猫が住み着く「聖地」もあった

 会津鉄道・芦ノ牧温泉駅(会津若松市)では3代目の「さくら駅長」が、またJR鶴見線の扇町駅のように、駅周辺に多くの猫が住み着く「聖地」も根強い人気を誇る。しかし、人気が過熱する一方で懸念されるのが、ファンのマナーだ。

 高島氏が続ける。
「フラッシュを使った撮影や、勝手なエサやりは厳禁です。猫たちのストレスにならないよう、適度な距離感を保つのが、真のファンの嗜み。最近は無断撮影トラブルを防ぐため、撮影ルールを厳格化している駅が多いですが、全ては猫の健康のため。安心してあくびをしていられる環境こそが、最高の観光資源なのですから」

 ガタンゴトンと揺れる列車の先に、制帽を被った小さな駅長が、あなたの到着を静かに待っている。この連休、癒やしと再生の物語に触れる旅へ、一歩踏み出してみてはいかがだろうか。

(滝川与一)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年09月13日 11:15

    近年のネット環境の充実によって、高い売り上げを誇る公営ギャンブル。メディアを下支えする団体としても大きな役割を担っているが、最近は風向きが変わり始めている。ギャンブルライターが現状を語る。「日本の公営ギャンブルは競馬(中央・地方)、競輪、ボ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年09月14日 13:30

    8カ月ぶりに帰ってきたバス旅で最も存在感を放ったのは、看板を背負う太川陽介ではなかった。「路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】」(テレビ東京系)が、9月12日午後6時30分から放送された。鬼チームは太川陽介、草薙航基、村...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク