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記事全文を読む→山口智子の「大物女優扱い」が理解できない!「何をやっても山口智子」な演技を自画自賛
女性タレントや女優を褒める際に「等身大」「サバサバしている」などという表現がよく使われる。「自分を飾ることがなく、細かいことにこだわらない」ことが同性に愛される大きな要素ということなのだろうが、私にはこれらの言葉がポジティブなこととして捉えられる風潮にピンと来ない。いや、逆に「その程度のことしか褒めるところがないのか」と思ってしまうのだ。
結局、自分たちが何かにつけて「盛る」ことばかりを考えて、SNSで目にする他人の生活、持ち物、食事、友人関係なんかを見ては優越感に浸ったり、嫉妬に狂ったりしているから、有名人でありながらそんなこととは無縁そうに振舞っている人を見て、眩しく感じているだけではないのか、と。
長年、その「等身大」や「サバサバしている」という言葉で称賛されているのが山口智子だ。
1964年10月に老舗旅館の娘として生まれ、将来は女将として家業を継ぐことを期待されていたが、短大在学中にスカウトされ、ファッション雑誌「Vivi」のモデル活動を開始。1986年には東レキャンペーンガールでデビューした。
役者デビューは1988年度後期のNHK朝ドラ「純ちゃんの応援歌」。ヒロインの座をオーディション合格により射止めた。皮肉にも「旅館の女将」役であり、本作での共演がきっかけとなって後年、唐沢寿明と結婚している。
1990年代には民放各局のトレンディードラマでヒロインを演じ、同世代女子から絶大な支持を得て「連ドラクイーン」「高視聴率の女王」の称号を得ると、1996年、木村拓哉との共演で大ヒットした月9ドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系)は「月曜の夜はOLが街から消える」と言われるほどの社会現象を巻き起こした。
だがこれを境に、山口は女優業から遠ざかることになる。そして2012年に「ゴーイング マイ ホーム」(フジテレビ系)で16年ぶりに連続ドラマに出演したのを機に、女優業に復帰している。
日曜劇場「GIFT」の演技は案の定「いつものまま」
令和世代にはその凄さはピンと来ないかもしれないが、昭和・平成世代からすれば、一時代を築いた女優だった。それにしても、こうして簡単に挙げてみたが、山口智子という女優は、生まれも経歴もなんとも華やかだ。そりゃ、そもそもの「等身大」がこんなに豪華なのだから、無駄に着飾る必要もないだろうし、いちいち細かいことも気にしないだろうよ。
しかし、そんな彼女のことを「大物女優」のように扱う風潮は、どうにも理解できない。1990年代の輝かしい時期も、復帰後の最近も、山口が演じる役はどれもみんな「山口智子」なのだ。
6月14日に最終回を迎えた日曜劇場の「GIFT」(TBS系)にも出演していたのだが、そこでの演技は案の定、いつものまま。それこそ「ロングバケーション」での共演者が、何をやっても「キムタク」であるのと同じだ。キムタクを「大物俳優」と称する気になれない私からすれば、当然ながら山口も「大物女優」と呼ぶ気にはなれない。
6月13日放送の「人生最高レストラン」(TBS系)にゲスト出演した山口だったが、話題がその「ロングバケーション」になると、自画自賛。いわく、
「最近、見直して感動してる。本当に面白い!」
そして最近になって見直した理由はというと、
「当時はあまりに恥ずかしくて、直視できなかった」
なるほど、「私、この頃となんにも変わってないな」という感想が出てこないということは、本人的に自分の今の演技に納得しているということか。ダメだ、こりゃ。
(堀江南/テレビソムリエ)
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