芸能
Posted on 2026年10月16日 07:00

こりゃ「紅白」大トリか!? 中森明菜「NHKで特集3連発」で実感した今のアイドルグループとの「違い」

2026年10月16日 07:00

 もうかなり前からだが、アイドルグループのメンバーの顔と名前が覚えられない。メンバーどころか、グループの区別さえつかない。今人気の「FRUITS ZIPPER」と「CANDY TUNE」と「CUTIE STREET」と「超ときめき宣伝部」なんて、もしもまとめて出られたら(単体でもだけど)「で、どれが『かわいいだけじゃだめですか?』って歌ってるの?」ってもんだ(正解は「CUTIE STREET」)。

 辛うじて初期のAKB48やゴマキがいた頃のモーニング娘。ならわかるが、最近のメンバーはほぼ知らない。坂道シリーズも、どれが何坂なのか分からないし、それどころか「46」だか「48」だかすらもあやふやになる。昔はおニャン子クラブのメンバーを、会員番号も含めて覚えていたのに。

「若い子がみんな同じ顔に見えるのは加齢のせい」と聞いたことがある。もちろんそれもあるだろうが、実際は「最近のアイドルにそもそも興味がないから」という個人的理由と、「どのアイドルも似通ったメイクやプロデュースのせいで没個性だから」という客観的理由が合わさった結果だと思う。

 先日、そんな「今と違って昭和のアイドルはみんな魅力的だったな」と懐古趣味をこじらせ気味の中年が喜びそうな番組が、立て続けに放送された。「今夜は大熱唱! 昭和の名曲 歌うランキングSHOW」(テレビ朝日系)と「うたコン 伝説の歌番組 レッツゴーヤング特集」(NHK)だ。

 とりわけ「歌うランキングSHOW」は番組情報欄に「中森明菜・沢田研二・70年代アイドル貴重映像」の文字が。明菜ちゃんファンの私は踊らされて見てみたが、実際は「ザ・昭和 ろくでなし男ソング」なるコーナーで「十戒」を歌う当時の映像が少し流れただけ。アンミカがカラオケで歌うコーナーなんかいらないからもっと明菜ちゃんを見せてくれ、と腹が立った。

「アイドルと幸も不幸も享受する」くらいの姿勢と心意気が足りない

「うたコン」にいたっては、明菜ちゃん(そして彼女のファンも)からしたら「金屏風会見」の件もあって、マジもんの「ろくでなし男」であろう近藤真彦が出演していたせいか、明菜ちゃんの「あ」の字も触れられることはなかった。
「公共放送のくせに、マッチに忖度かましたな」と憤慨していたところ、嬉しいニュースが入ってきた。なんと10月24日に「SONGS スペシャル 中森明菜 “明菜オールタイム・ベスト”」、11月12日に「SONGS スペシャル 中森明菜 “いま届けたい歌たち”」がNHK総合で、10月31日には「中森明菜 ライブ 2026」がNHK BSP4Kで放送される(11月7日にはBSでも)というではないか。

 こりゃ、今年の「紅白歌合戦」の大トリは、昨年の松田聖子に続いて、やはり「80年代伝説のアイドル」である明菜ちゃんが……っていう布石じゃなかろうかと、今から期待してしまう。

 昨今の人気アイドルたちの中に、半世紀近い時が経ってもファンから愛され続け、「伝説」として語られるような存在がいるかは、はなはだ疑問。しかしそれは彼女(彼も)たち自身の問題ではなく、応援するファン、取り扱うメディア、そしてプロデュースする側に、ただ消費するだけでなく「アイドルと幸も不幸も享受する」くらいの姿勢と心意気が足りないように思うのだ。

(堀江南/テレビソムリエ)

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