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記事全文を読む→世界を翻弄!「金正恩死亡説」を流した「ネタ元」の正体は「過激なワケあり活動家」
〈金正恩総書記が突然の脳出血で意識を失い、北朝鮮の劣悪な医療環境のため北京の病院へ緊急搬送されたが、死亡した。平壌には中国軍兵力9000人が投入され、妹の金与正が政権を握った〉
そんな衝撃的なニュースがアメリカ「ニューヨーク・ポスト」やイギリス「ザ・サン」、さらにインドの「タイムズ・オブ・インディア」など海外メディアで報じられた。
だがその翌日には報道を打ち消すかのように、北朝鮮の国営放送「朝鮮中央通信」が死亡説を全面否定する報道に打って出る。金総書記が妻の李雪主、娘ジュエとともに、平壌にある衣料・靴の展示会場を訪問したとして、13枚の写真とともに健在をアピールしたのだ。
今回の報道の「ネタ元」は、米ニューヨーク在住の謝万軍(シェ・ワンジュン)という中国反体制派活動家だ。なかなかどうして、いわくつきな人物なのだという。
謝氏は1989年の天安門事件に参加し、1996年10月には対日抗議活動を主導。1990年代後半、中国国内で非合法化された「中国民主党」の結成を企てて当局に追われ、アメリカに亡命した過激派の活動家だ。
当初は純粋な反体制運動家として活動していたが、2010年代以降、SNSの普及とともに活動内容は一変。近年はSNS上で、裏付けのない過激な内部情報を連投するインフルエンサーとなった。
実はこの人物、過去にも「習近平が国際会議の途中で脳卒中を起こして失神した」「北京でクーデターが起き、軍に拘束された」といった主張を、繰り返しXに投稿。世界のメディアはなぜ、このようなワケあり亡命活動家が放つ未確認情報に振り回されるのことになったのか。
日本へ届く頃には「大手海外メディアが報じた衝撃事実」に
まずひとつめの要因は、情報投下のタイミングだ。外信部記者が語る。
「金総書記は展示会訪問の報道前、約8日間にわたりその動静が途絶えていました。独裁国家の指導者が姿を消すと、西側の情報機関やメディアはどうしても過敏になる。そこで謝氏が中国語で発信した過激な投稿が俄然、目を引いたということです」
ふたつめは、閲覧数を稼ぎたい英米やインドの大衆紙、ウェブメディアが「噂として広まっている」と記事化したことで、それが日本やアジア圏へ届く頃には「大手海外メディアが報じた衝撃事実」となり、SNSのトレンドを一気に駆け上がってしまった。事実関係がどうか以前に、大々的なニュースとなったのである。
一説には、アメリカに身を寄せる中国系反体制派ネットワークは資金難に直面しており、SNSのアクセス数稼ぎや自身の存在感アピールが活動資金に直結していると言われる。
今回の死亡説は単なるデマで終わるのか、あるいは「次の展開」があるのか。独裁者の今後の動向に、世界の視線が注がれている。
(灯倫太郎)
アサ芸チョイス
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