エンタメ
Posted on 2015年10月08日 09:58

老舗映画専門誌「SCREEN」が消滅の危機を迎えていた!

2015年10月08日 09:58

20151008screen

 帝国データバンクによると、映画誌「SCREEN」を発行するケーイー(旧・近代映画社)が10月2日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。前日の10月1日に近代映画社がケーイーに商号を変更し、「SCREEN」「SCREEN+」「BIG ONE GIRLS」の3誌はタイヘイグループのティ・アイ・ティに譲渡。同日付でティ・アイ・ティが新・近代映画社となり、3誌の出版を続けることとなった。負債額は約9億5000万円にものぼる。

 旧・近代映画社公式サイトには「ご迷惑をおかけします。只今ホームページは工事中です」との記述が。同社のオンラインストアは在庫ゼロ、注文ストップの状況が続いている。公式ツイッターは9月30日で更新がストップしたままだ。

 旧・近代映画社は戦後間もない1945年10月に創業。翌年5月に「スクリーン」(のちの「SCREEN」)を創刊した映画誌専門出版社である。全盛期の頃は「近代映画」(後の「Kindai」)で「平凡」「明星」に対抗したり、アイドルや俳優の写真集やムック、映画・芸能関係の関連書籍を出版していた。

「今年9月には『SCREEN通巻1000号』を達成したばかり。後発のライバル映画雑誌『ロードショー』が7年前に廃刊になってもなお頑張っていた。洋画ファンのための老舗雑誌だったのに」(芸能ライター)

 ベテラン映画ライターも言う。

「世界の映画スターがカラーグラビアにてんこ盛り、艶然と微笑んでいる雑誌なんて他にはなかった。故・淀川長治さんや故・小森和子さんによる映画紹介や、全公開作品を網羅した故・双葉十三郎さんの連載『ぼくの採点表』は、地方に住む映画ファンにとっては必読ページだった。アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーブに代表される美男美女の俳優ブーム、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス監督が巻き起こしたエンターテイメント映画ブーム、ブラッド・ピット、トム・クルーズ、ジョニー・デップらハリウッドスターブームが続いたが、今は品切れ状態。長らく洋画のファン離れが続いており、邦高洋低は覆せないままです」

 インターネットが普及し、スター自らが情報を発信、パパラッチがスキャンダルを暴き出す時代に。映画評論の必要性を感じない若者が増え、映画館に足を運ばない人も少なくない。

「『SCREEN』に続く状況に置かれている雑誌はいくらでもある。韓流ブームが去って、韓流関係の雑誌は総倒れ。旅行ガイドブックも毎年新しいものを出すが、ネット情報の新しさにはかなわない。広告が入るから成り立っているような、綱渡りの状態が続いている」(出版関係者)

 映画も雑誌も取り巻く状況は一段と過酷になっているのだ。

(塩勢知央)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月07日 06:30

    ゴールデンウィークが明けても再起の見通しが立たず、長すぎる空白期間を過ごしているのは、左内腹斜筋肉離れでリハビリ中のヤクルト・山田哲人内野手である。沖縄・浦添キャンプのシートノック中に脇腹の張りを訴え、戦線離脱。5月になっても打撃のひねり動...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク