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記事全文を読む→テリー伊藤対談「千葉真一」(1)新ドラマでは“過去の千葉”像を捨ててみた
●ゲスト:千葉真一(ちば・しんいち) 1939年生まれ。福岡県出身。ハリウッド俳優。59年に東映・第6期ニューフェイスに合格し、デビュー。以降、空手映画など数々の映像作品でカリスマ的な人気を博した。70年、俳優・スタントマン養成所の「ジャパンアクションクラブ」(JAC)を結成。92年のハリウッド映画「エイセス/大空の誓い」出演を機に、ロサンゼルスに拠点を移す。現在、小説「チョコレートTV」(水野宗徳著、小社刊)を原作にしたNHKプレミアムよるドラマ「おわこんTV」にて75歳にして主演を務め、俳優として新しい境地を見いだし続けている。
日本映画の大スターという枠を越え、世界的なアクション俳優として名をはせた千葉真一。齢75にして主演を務めるNHKプレミアムよるドラマ「おわこんTV」では、往年の男臭い演技とは一味違ったスタイルで魅せている。そんな千葉の役者魂のルーツを、天才テリーが探り出した!
テリー 最近はいかがですか。NHKプレミアムよるドラマ「おわこんTV(テレビ)」(BSプレミアム 毎週火曜・午後11時15分~)で、主演を務められて。今までの千葉さんのイメージとは、まったく違う役柄ですよね。三枚目というか。
千葉 そうなんですよ。ひとつ間違えば笑われるなと思いました。だけど、今までのアクションもそうなんですが、失敗を恐れていたら、新しいものが生まれないじゃないですか。だから思い切って千葉を捨てて(笑)、挑戦してみたんです。
テリー 思い切りましたね。
千葉 水野(宗徳)さんの原作(「チョコレートTV」徳間文庫刊)を読んだら、1994年に作られたトム・ハンクスの「フォレスト・ガンプ一期一会」の映画のセリフを引用してるんですよ。「フォレスト・ガンプ」の中には「ライフ・イズ・ライク・ア・ボックス・オブ・チョコレート」という言葉がある。「人生はチョコレート箱のようなものである」と。開けてみるまで中身はわからない。苦いチョコレートも甘いチョコレートもある。水野さんは、そういうことが描きたかったんだなと思いまして。
テリー なるほど。
千葉 あの映画は、ハリウッドでさまざまな賞を総ざらいした作品だったでしょう。役者って、ああいうのを1回やってみたいと思うんですね。「あ、この社長の役は、トム・ハンクスじゃないか」と思ったのが、今回引き受けたきっかけです。
テリー 放映がすでに始まっていますが、周りの反響はどうですか。
千葉 いやあ、みんなが「よくやってくれましたね。千葉さんのあの軽いタッチの演技は、今までに見たことないです」と言ってくれますね。「本当かな」と思いましたけど(笑)。
テリー 息子さんの真剣佑(マッケンユウ)さんはどうですか。17歳の息子さんも、俳優なんですよね。
千葉 俺がいつも台本読んで「うーん」とうなっていると、「どうしたの?」と。
テリー ああ、一緒に住んでいらっしゃるんですか。
千葉 そうなんですよ。今回、台本ができてすぐクランクインだったんですけど、トム・ハンクスを意識した時、あの軽いタッチ、ジャズのようなタッチでしゃべるのに苦労をしていたら、相手役をやってくれたんですよ。
テリー いい親子じゃないですか。
千葉 「お前の年から見て、こういうのはおもしろいか」って聞いて、自分なりの演技をすると、ゲラゲラ笑って、手を叩いてね。「おもしろいよ。それ、やるべきだよ」と言われると「そうか。よっしゃ」と。そうして現場へ行って、監督に演技の提案をしながらやっていましたね。
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